彼女が悪役令嬢? それって「あなたたち」の感想ですよね?【長編連載版の投稿を開始しました!】
こちらは2023年12月17日から長編連載版を投稿しています。
この短編は長編版の第一部の終盤をピックアップしたものであり、文字数の削減と勢いが伝わることを重視し描写不足が多々あるのが否めません。そういった部分を長編版の方で十二分補完できればと思っております。
「ちょっと待ったあああああ!」
私は叫んだ。放課後の学園の渡り廊下で、たくさんの学生が集まっている中で、まるで某裁判ゲームの弁護士のように。
「なんだい、君は」
たくさんの学生が取り囲む央にいる、金髪碧眼のきらびやかな男が私に問う。彼はこの特権階級が集う学園の首席学生で、この国の第二王子だ。その彼の左隣と正面にそれぞれ女の子が2人いる。左隣の長い青髪の女の子はさっきまでほっとした顔をしていて、正面の短い赤髪の女の子は悔し涙を流している。いまはどちらも私の声に驚いて私の方を見ている。
「ロバート・ファーガソン殿下、私はレベッカ・バートン様の国外追放に反対致します!」
「何だと?」金髪碧眼の王子様、もといロバートは怪訝な態度を示した。
そう、これは断罪・追放イベントだ。乙女ゲーム『オールウェイズ・ラブ・ユー』の。
「君の名前は?」
私は前に出て答える。「ホイットニー・ブリンソンと申します」
本来、私は名前のないモブの女子学生だった。この場面どころか、ロバートと会話すること自体、本来の筋書きから逸脱している。プログラムされていない。でも私は、私の自由意志に従ってロバートに、いや、このストーリーに反逆している。
私はいわゆる転生者だ。前世は日本という国で超がつくほどの女オタをしていた。古今東西のあらゆるゲームをプレイしていた。RPG・育成シミュレーション・恋愛、神ゲー・クソゲー、なんでもござれだった。強いていえば恋愛、乙女ゲームが1番好きだった。前世で最後にしたゲームも乙女ゲームだった。しかし、それは度を越したクソゲーだった。システムや操作性はいたってまともで、設定も王道だった。魔法のある中世ヨーロッパ風の異世界、平民出身の女の子が奨学生として本来は特権階級の若者のみが学ぶ学園に入学してそこで恋をする。問題はシナリオだった。あまりに韜晦的で納得のできない筋書きに「もう2度とするものか」とTSUTAYAに売りに出掛けた途中、私は軽トラに跳ねられて死んだ。
まさに私に災厄を運んだゲーム。そう、それこそが『オールウェイズ・ラブ・ユー』だった。私はいま、その世界にいる。
このゲームがいかにクソゲーか、目の前のクソ王子様をこてんこてんに論破しながらお見せしようと思う。
ロバートは隣の女の子を少し下がらせてから言う。「君は、レベッカの国外追放が不当だと言いたいのか?」
名前を聞いておきながら結局は君と呼称してくるの、ほんとムカつくなこいつ。まぁ、特権階級に胡座をかいた男なんてこんなものか。
「その通りでございます、殿下」私は答えた。
「ふん、君はさっきまでのレベッカの罪の数々をちゃんと聞いていなかったのかい?」
「いえ、確と聞かせて頂きました」
レベッカはロバートの婚約者だ。公爵令嬢で、「赤髪の白雪」と社交界だけでなく国中の人々が羨む美しい容姿を持っている。そして、『オールウェイズ・ラブ・ユー』の悪役令嬢の1人だ。
「だったら、どこに反論する余地があった?」ロバートは意地の悪い表情を浮かべる。「レベッカはエイダ・タルボットにあまりにひどいいじめを行ってきた。平民出身であることを理由に。彼女の持ち物を切りつけたり、水をかけたり、魔法で脅迫したり、生まれや人格を中傷したりしてきた。立場の違いを利用して一方的に。これは卑劣な暴力であり、平民からも優秀な人材を育成してどんどんと登用していくという現在の王室の方針に対する明確な反逆だ。私の婚約者といえど許される行為ではない。いや、婚約者だったからこそ、厳しい処罰が必要なのだ」
エイダ・タルボットとはロバートの隣にいた青髪の女の子その人であり、『オールウェイズ・ラブ・ユー』のヒロインの1人だ(このゲームは珍しくヒロインを複数から選択できる)。レベッカに勝るとも劣らない美しい容姿を持っている。
「並べた言葉だけは大層立派かと存じます」
私の言葉に、集まっている学生たちが凍りつく。当然だ、たかが男爵の娘である私が王族の人間にこんな口を利くなんてあり得ないのだ。でも、私は恐れない、引き下がらない。そのための準備を、私はずっとしてきたのだから。
「ほう」ロバートは怒りを隠せない。「もしかして君もレベッカと一緒に国外追放にされたいのかな?」
「それも一興かもしれませんね」と私は答える。「ですが、まずは私の反駁を聞いてください。身分を問わず、言論は最大限尊重する。それもいまの王室の方針だったかと存じます」
「――わかった、話してみろ。しかし、それがあまりにも稚拙だった場合、君には国外追放以上の処分が下される可能性があることも心得よ」
「かしこまりました」私は鼻から大きく息を吸って続ける。「実を申しますと、私はレベッカ様がエイダさんを攻撃していたことを以前から把握しておりました」
「ほほう、つまり君はレベッカの加害行為を黙認していたということかな」
「すぐさま行動に移せなかったことは、エイダさんに申し訳なく思っております。しかし私個人が声をかけたところで事態は好転しないと判断し、レベッカ様を加害に走らせた大元の原因は何かを探り、そして問題解決のためには大きな力を借りる必要があると考えたのです」
「大きな力?」ロバートが言葉を抜き出す。
「大きな力とは何か? の前に、レベッカ様の加害の大元の原因について述べましょう」私は言った。「まずレベッカ様は本当に平民であることだけを理由にエイダさんを攻撃したのでしょうか? 答えは否です。平民出身の学生はエイダさん以外にもいました。そしてエイダさん以外の平民出身学生にレベッカ様が加害したという話は聞いておりません。つまり、平民であることはあくまでも都合のいい材料だったのです。根本は別にある。そしてそれは、彼女自身の性格や能力によるものではありません」
「だったら何だというんだね?」ロバートは結論を急ぐ。
「殿下ですよ」と私は答えた。「殿下がエイダさんに心移りしていたからです」
「――急に何を言い出すんだい」
「噂にもなっておりますよ。殿下がエイダさんと仲良くしているところを度々見かけていると、そして以前からレベッカ様の病的なまでの愛に辟易しているとも」
そう、『オールウェイズ・ラブ・ユー』のロバートルートの筋書きは、ヤンデレ気味な婚約者にうんざりしていた王子様が平民のふつうの女の子との新たな恋に落ちるというものなのだ。それだけを聞くとまともに思えるかもしれない。しかしストーリーを紐解いていくと、みながみな不愉快で病的な部分が浮かび上がってくる。
「――みな話に尾鰭が付いているだけだ。エイダとはクラスメイトとしての交流があるだけだし、レベッカのだってちょっとした惚気だった」ロバートは答える。
「……はぁ、この期に及んで嘘は感心致しませんね」私は呆れる。
「何?」ロバートは言う。周りの学生もやっと沈黙を破ってざわざわとしはじめる。
「先ほどはまるでつい最近にすべてを知ったような口ぶりでしたが、殿下は私がレベッカ様の加害を把握する以前からそのことを知っておりましたよね? 裏はしっかりと取っておりますよ。殿下も会長として所属する生徒会は4ヶ月ほど前からこの件を認知していましたが、婚約者の関わっていることだから全て自分に任せてほしいと殿下は仰ったそうですね」
ロバートは聴衆の中の生徒会メンバーを見つけて睨む。実に分かりやすい。
「どうやら本当のことで間違いないようですね」私は不敵に微笑む。実をいうと裏をとったというのはハッタリだ。ゲームで語られたエピソードをもとに組み立てただけだ。生徒会メンバーに直接掛け合った訳ではない。
「……言い方が不正確だったことは訂正しよう。しかし君が私に反駁するのに準備が必要だったように私にも準備が必要だったのだ。人の罪を糾弾するとはそういうことなのだから」
「詭弁ですね」私はきっぱりと言う。
「何?」
「私に準備が必要だったのは権力がない上に本来的には部外者であるからです。しかし、殿下は違います。この国で5本の指に入るほどの権力を持ち、レベッカ様と対等以上に話すこともできる」私は少し間を置く。「もちろん、殿下が本当にエイダさんに心移りしていたかは、直接に確かめることはできません。しかし、レベッカ様から心が離れていたかどうかは分かります」
「というと?」ロバートは言う。
「まず前提を確かなものにしましょう」と言って、私はレベッカの方を向く。「レベッカ様、あなたがエイダさんをいじめていたのはロバート殿下を取られたと思ったから、それは間違いないですか?」
「……ええ、その通りです」レベッカは答えた。
レベッカはロバートから罪を糾弾されていた際、あまりのショックと聴衆の学生たちの数的圧によって何も言い返すことができなかったのだ。
「では、これまでに何かしら殿下からエイダさんに対する行為を戒めるような発言はありましたか?」
「……ありませんでした」レベッカは答えた。
「おかしいですね」私はロバートに視線を戻す。「殿下の立場であれば、レベッカ様の加害を認知した時点でその訳を聞き出すことは容易だったはずです。そしてエイダさんへの心移りは誤解でレベッカ様のことをいまでも慕っていると言葉や行動で明確にすればもっと早期に穏便に収まったはずです。それが何故国外追放処分になるほどにエスカレートするまで野放しにしていたのでしょうか?」
「……何が言いたい?」
「――勿体ぶらずにはっきりと言いましょう。殿下はレベッカ様の深すぎる愛とその存在に嫌気が差し、婚約解消のみならず自身の目の前から完全に消え去ることを望んでいた。その最中に殿下はエイダさんと出会い、それを不快に感じたレベッカ様はエイダさんを攻撃した。殿下はそれを好都合と捉え、罪が熟すまで放置した。きっとその間、殿下はエイダさんに「必ず助けてあげるからいまは我慢してくれ」とフォローでもしていたのでしょう。殿下がエイダさんと仲良くしているという噂はその場面を見ていた学生たちによって流布された。しかし、それも殿下の策略だった。レベッカ様をより加害に走らせるために。そして今日、レベッカ様の追放計画を実行した」私はロバートを睨み付ける。「あなたがエイダさんに心移りをしていたか、私個人としてはどうでもいいことです。しかし、それが本当なら、私はなおのことあなたを許せません。あなたのしたことは、自身より弱い立場でしかも慕ってくれている女性の心を弄び、更なる暴力を引き出して、自身の思い描く状況を構築しようとした、国民国家を統べる王族にあるまじき卑劣極まる暴力です」
「貴様!」ロバートは怒りを露にし、懐から魔法の杖を取り出し私に向ける。害意を孕んだ魔力がその先端に蓄積されていく。エイダと周りの女子生徒の何人かは悲鳴を上げた。「それほどの言葉を口にするということは何かしら証拠があってのことだろうな? もしただの推理だとでもほざくのなら国外追放なんて生ぬるい、貴様の命どころか家そのものを潰すことになるぞ」
「もちろん、証拠はあります」私は毅然として言う。「そして証人も」
「何、だと?」
私は懐から貝を取り出す。それは魔力を付与して、音声を再生する魔道具に改造したものだ。
私は貝を振る。すると音声が再生される。
『クリス、今日やっとあのくそ女との縁を切ることができるよ』
それは紛れもなくロバートの声だった。
「な……な……、」ロバートは状況を理解できない様子だ。周りの学生たちもよりざわざわとなる。
「クリス、とはあなた付きのメイドのことですね。どうやら宮殿内のあなたに近しい人たちには時折本音を語っていたようで。エイダさんを助けることが第一なら、こんな言葉出てきませんよね」
もちろん、こんなものは『オールウェイズ・ラブ・ユー』本来のシナリオに一切登場しない。そしてそれこそが、私がこのゲームを度を越したクソゲーと称した理由だ。悪役令嬢とされてしまったキャラクターを拘って悪く描写するが、一定の読解力があればそれは攻略対象の男たちやヒロインによってそうなるように追い込んでいることが読み取れる。しかしその部分は直接に描写されず、表面的でむしろ彼らは清廉潔白であるようにさえ表現する。そして悪役令嬢の1人だけを追放して自分達の罪は裁かれない。まるで現実と一緒だ。弱い誰かを集団から叩き出したい時に行われる現実的な手口そのままだ。私は学校や会社でそれを何度も見て、そして味わってきた。私はそういうものに振り回されるのが嫌だったから、ゲームの世界に逃げ込んできたのに。何でゲームでさえそういう露悪をまざまざと見せつけられないといけないのか、それをクソゲーと言わずに何というのか。
「ふざけるな! こんなもの捏造だ! 何より、何で男爵家の娘に過ぎないお前がそんなものを録音できるんだ!」ロバートは喚く。まるで敗れた新世界の神のように。
「それは私がクリスの衣装に録音魔法を忍ばせたからだよ」
聴衆の後ろの方から男性の声がした。すると、学生たちはその声の主に道を開ける。声の主は私たちに近付いてくる。そして学生たちは口々に言う。ケビン様だ、ケビン様だ、と。
「兄さん……」とロバートは言った。
そう、その声の主こそはこの国の第一王子、次期王位継承者筆頭のケビン・ファーガソンである。この学園のOB、そして、私が前述した大きな力のことである。
ケビンは「オールウェイズ・ラブ・ユー」においては攻略キャラクターではなく、サブキャラクターだ。ロバートがレベッカの病的な愛に憔悴していることが噂ではないことを主人公のエイダに告げる役割。エイダはお忍びで街の喫茶店に出向いていたケビンと偶然遭遇し、そこでそのことを知らされることになる。ロバートと顔が似ていて間違えて声をかけたのをきっかけに。私はそのエピソードを利用しケビンと接触、婚約者がいじめをしていながらそれを諫めるべき行動をロバートが取っていないことを話し、次いでいま私が語った推理と同じことを話して証拠集めに協力してもらうことになった。実をいうと、ケビンとロバートは母親が違う。ケビンの母親は王の前妻でケビンを産んですぐに亡くなってしまい、ロバートはその後妻との子である(2人とも父親似なのだ)。そしてケビンは最近婚約者を亡くしていて、現在はフリーの状態である。このままではロバートに王位継承の筆頭が移ってしまう。しかしなかなか次の婚約者が決まらない。それはケビン自身が亡くなった婚約者をいまでも慕っていることが原因でもある。その最中で私が持ってきたロバートの不穏、ケビンにとっては王位継承争いの牽制には格好の材料になる。つまり私とケビンで利害が一致したわけだ。
ちなみに、ゲームでエイダがケビンと会った際に、エイダはレベッカからいじめられていることは一切話さなかった。そしてそれこそが、エイダが隠している罪でもある。
ケビンは私の隣まで来て立ち止まる。「ロバート、君には失望したよ」
「兄さん、これは、その」ロバートのさっきまでの威勢は見る影もない。ざまあみさらせ。
「王族の権威は信頼によって成り立っている。これはそれを著しく毀損する企てだ。このことは後に父上や母上にも報告する。1度しっかりと反省しなさい」
「……くっ」ロバートは悔しさで顔を歪ませる。まるで先ほどまでのレベッカのように。
「そうです、ロバート殿下」と私は言う。「あなたには権力がある。それは今後ずっと変わらないでしょう。しかしいまのあなたには、その権力を民にふるう資格がありません」
言ってやった。私はこれがやりたかったのだ。自分が1番のクソゲーと評価した世界に転生してしまったことを最初は呪っていたけど、だったらそのクソゲーを真っ向から否定して、論破してやると開き直った。これと勝るとも劣らないクソなルートがまだ5つもある。私はその全てを引っ掻き回して壊してやる。その象徴になる攻略キャラクターの男共をこてんこてんにノシてやる。それが私の、世界に対する反逆だ。
「ともかく」とケビンが言った。「レベッカ・バートンの処遇は学校の規則に則り言い渡し、国外追放処分は取り下げとする。ここに集まっている皆は解散し寮生は寮へ、通学生は家に帰りなさい。ロバート、君もだ」
「……ぐっ」ロバートが一目散に、逃げるように場を立ち去り、他の学生たちもざわざわとしながらも解散しはじめた。
その中で、レベッカは泣きながら私に近づき声をかけてきた。「ホイットニー様、ありがとうございます。こんな私のために……」
「レベッカ様、申しておきますが私はレベッカ様のやったことを許しているわけではありません。ロバート殿下が心変わりされたと思うなら、ロバート殿下に直接問い質さなければなりません。それを女性側の、ましてや身分の低い方へ害意を放つことは許されざることです」
ほんと、何でこういう時はいつも女性が中傷されたり被害を受ける側になってしまうのだろう。
レベッカは無言で俯いてしまう。でも、と私は言った。「エイダさんにちゃんと謝って正しい罰を受けた後なら、私はあなたの友人となることはやぶさかではありませんよ」
「……ごめんなさい。ごめんなさい」レベッカは大粒の涙を流しながら繰り返す。
「――エイダさん」私は言った。当のエイダはこれまでの怒涛の展開についていけず半ば放心状態になって立ち尽くしていた。返事はせず、目線だけをこちらにくれた。「いまのあなたに言うのは酷かもしれませんが、自分の痛みや傷で誰かを惹きつけようとする行為も、誉められるものではないと思いますよ」
エイダは私の言葉に、どこか図星をつかれたような表情を浮かべる。いったい、どこまで知っているんだこの女は? という目をしている。――分かるよ。私は以前あなたでもあったのだから。
「レベッカ様、いつまでも私に向かって謝るのではなく、エイダさんにちゃんと謝りましょう」
レベッカは私の言葉通りにエイダの前に行って謝りはじめた。エイダは何かしら返事の言葉を探している様子だ。
「ホイットニー・ブリンソン、君は面白いね」ずっと隣にいたケビンは言った。
「お褒めの言葉と受け取らせて頂きます」と私は応えた。
「もちろん、そのつもりさ」とケビンは応えた。「で、どうだろう? 在学中でも構わないから私の秘書にならないか。ちょうど優秀な人材を探していたところでね」
「――そうですね。是非検討をさせてください」私は少し考えてから答えた。
確かに、今後残りのクソ男共を折檻するなら、ケビンのお抱えの立場になると好都合かもしれない。もしかしたら、それ以上の興味をケビンは私に抱いているのかもしれない。ちょうど婚約者が彼にはいないのだから。ロバートと似ているが、どことなく中性的なロバートよりケビンの顔はより男性的だ。私の好みでもある。いや、これは自意識過剰かな。ただどちらにせよ、慎重に考えないといけない。この世界の男、人間は簡単に信用してはいけない。
現実と同じように。