表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【視聴者さん】転生先はVRMMOのNPC!?転生して最弱の錬金術師になった私はゲームの中からVtuberとして配信します!【助けて】  作者: 猫月九日
王都編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

89/281

第37話 王子様からの依頼

 まさか王子様!?

 なんでそんな王子様が私の目の前にいるの!?

 いや、呼ばれたからだけど、なんで!?


『アリスちゃんパニックになっておる』

『落ち着け、同じ人ではあるぞ』

『まぁ、アリスちゃんからすると、国の偉い人だから緊張する気持ちはわかる』

『店舗のバイトが本社の社長に会うようなもん?』

『その例え、あってるような間違ってるような?』

『依頼の話でしょ? 取って食われるわけじゃないから平気だよ』


 あ、そう、そうだよね。

 落ち着かなきゃ。

 ちゃんと依頼を聞かなきゃだよね。


「すみません」


「ふふ、びっくりしたかい? ごめんね。でも、僕のことはレイと呼んで欲しいな」


「レイ……様?」


「さんにしようか」


 えー……、それいいの?


「一応身分を隠している身だからね、深いことは考えなくていいよ」


 ……うーん、頑張ろう。


「えっと、レイさん? えっと、そんなお偉い方が私になんの御用なんでしょうか?」


 結局のところ、それがわからないんだよね。

 私がそう聞くと、レイさんはこれまでの笑顔を一変させて、真剣な表情をする。


「ここからの話は決して外に漏らさないでほしい。いいね?」


 えっ? なにそれ怖いんだけど。


「は、はい。わかりました」


 思わず、ゴクリと息を呑んだ。ちょっと覚悟をした。

 そして、レイさんから出た言葉は思いもよらない言葉だった。


「この国は今、危機に瀕しているんだ」


 …………


「はい?」


 国の危機? なんか思っていた以上にスケールが大きんだけど?

 あ、いや、魔王がいるんだからそもそも世界の危機ではあるのか。

 あれ? それならスケールは小さい?


 もうわけがわからないんだけど。


「突然のことで混乱する気持ちはわかる。だけど、これは事実なんだ」


 レイさんの瞳に嘘はない。

 それだけこの国の未来を不安視しているのだろう。

 これはちゃんと聞かないといけないぞ。


「詳しくお願いします」


「ああ、まずだけど、この国の王、言ってしまうと僕の父の様子がおかしいんだ」


 王様?


「まず、アリス嬢も活躍したユアンヌの事件だ」


 四天王襲撃の事件のことかな?


「王都に報告を受けて、僕が率いる第一騎士団が救援に出ることになった。しかし、それにポータルの許可が出なかったんだ」


 ポータルかぁ、流石に王子様なら使えてもいいとは思うけど。

 前にも視聴者さんに聞いたけど、旅人は特別許可で普通に使えるらしいんだよね。

 一回行ったことがあるところしか使えないらしいんだけど。

 それでも便利なことには変わりないよね。


「今回も報告を聞いた段階で相当な危機であることは想像がついた。それなのに、王はその使用を認めなかったんだ」


 ええ、ちょっと酷くない? それが使えてたらもっと簡単に乗り切れたんじゃないの?


「おかげで、我々は徒歩で向かうことになった。アリス嬢の活躍もあり乗り切ることができたが、危うく街が滅ぶところだった」


 あー、思い出しても大変だったなぁ、そんなに前の話じゃないんだけど、凄く前に感じる。


『そういえば、聞いてみたら違和感あるな』

『国にしてみたら一つ街が滅ぶ機会、それで救援部隊がポータル使えないって変な話だな』

『俺たちの時は自分たちで解決してたからそんな違和感なかったけど。改めて考えたらおかしい』


「そして王都に戻った私が父に抗議をしたところ、私は王城から追い出されてしまった」


「えっ!?」


 追い出した!? 第一王子を?


「ここは私の母の生家でね、もう既に亡くなってしまっているけどそういうことで、ここに身を寄せているんだよ。ちなみに、そこにいるセシルの生家でもある」


 えっ?!

 思わず、セシルさんの方を見てしまった。


「私はもう家を出た身だ。もうこの家とはなんの関係もない」


「そうだったね、ごめんごめん」


 機嫌が悪そうなセシルさんにレイさんが軽く返す。

 セシルさん、貴族だったんだ……


「まぁ、話を戻そう。そういう理由もあって父の行動を監視していたんだが、どうやら父を唆している人間がいることがわかった」


 その人が王様をおかしくしたってことかな?


「その人物はこの国の宮廷魔導師長を務めているアルジフという男だ」


 アルジフ、当然聞いたことがない。


「最近、起こった誘拐事件を知っているだろう? 君たちが解決した事件だ」


 そりゃ、当事者だし知っているけど。


「犯人として捕まった錬金術師の男、どうやら何も覚えていないらしい」


「えっ!?」


「もちろん、虚偽の報告の可能性もある。しかし、男には魔法をかけられていた痕跡が見られた」


 つまり、


「男は身体を乗っ取られていた可能性が高いということだ」


 ……そういえば元々はモーリスさんの弟子なんだっけ。

 魔族に変身したのはやっぱりそういうことだったんだ。


「そして、その錬金術師の男がアルジフと接触していたという報告を受けている」


 なるほど、なるほど。


「我々は今回の誘拐事件の黒幕にアルジフがいたという推測をしている」


 なんか色々と繋がってきた。


「そういう縁もあって君たちに協力をお願いしたいんだ」


 つまり、レイさんからの依頼とは、


「アルジフをこの国から追い出すために協力して欲しい」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ