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【視聴者さん】転生先はVRMMOのNPC!?転生して最弱の錬金術師になった私はゲームの中からVtuberとして配信します!【助けて】  作者: 猫月九日
王都編

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第32話 ギミックを見破れば

 仕組みがわかってしまえば後は壊すだけ。


「ジニーさん……仕掛けがわかりました」


「あら、流石アリスちゃんね。それで私たちはどうしたらいい?」


 小声でジニーさんに話しかけると、すぐさま次の対応を尋ねてきた。


「私が攻撃をして仕掛けを壊します、それに合わせてジニーさん達は一斉攻撃してください」


「わかったわ」


 さすがAランク冒険者、話が早い。

 火力はジニーさん達の方が高い、だったらこの役割分担が一番いい。


「タイミングを見計らって攻撃します」


 再び弓に矢をつがえ、例のネックレスを狙う。

 ジニーさんも魔法を準備し始めた。


『動いてるの狙えるんか?』

『アリスちゃんを舐めるなよ。アリスちゃんなら余裕よ』

『おっ? 新人さんかな? 弓師でもないのにプレイヤースキルで爆弾岩を倒しきった女の子ぞ?』


 視聴者さんの期待が重い。

 ってダメダメ、集中しないと。


 タイミングを計って……今っ!

 弓矢から手を離す。

 私の放った弓矢は一直線にオンタゴに飛んでいき。


「あっ……」


 射線にヴェラさんが……って後ろも見ずに避けた!

 ヴェラさんの影で隠れた矢に気が付かなかったのか、オンタゴの胸に矢が突き刺さった。


 パリンッ!


 なにかが壊れる音がした。


「今よ!」


 ジニーさんがそれに合わせて合図を出す。

 溜めていた魔法を開放する。

 ヴェラさんが攻撃を激しくして、セシルさんも盾を捨てていつか見た鈍器で攻撃を始めた。


「グッ!?」


 オンタゴが攻撃を必死で防ぐけれど、3人からの攻撃をさばききれていない。


「くそ! ドレインオーブが!」


 オンタゴも魔道具を壊されたことに気がついたようだ。


『あー、やっぱりギミック壊しちゃうとあっという間だな』

『まぁ、あれかな。ギミック戦の練習ってことだと』

『ふむ、となるとこの後もギミック戦の可能性があるってことかな?』


GM『お前のような勘の良い視聴者は嫌いだよ』


『GMがそれを言うと洒落にならんからやめてwww』

『BANだけは勘弁をおおおおおお』


 視聴者さん達ももう既に終わったムードだ。

 うん、私ももうそんな感じだよ。


「終わりよ!」


 ジニーさんが放った魔法によってオンタゴは倒れた。

 とりあえず、ギミック戦っていうやつだけ覚えておこう。


「死んじゃったんですか?」


 動かなくなったオンタゴを見ながらジニーさんに聞く。


「いや、HPがなくなったところに攻撃を受けて気絶しただけね、冒険者ギルドに連れて行かなきゃだし」


 あ、そうなんだ。


「そういえば、四天王の部下とか言ってましたね」


 もしかしたらそこから情報とか手に入るかも?


『この後の流れ考えると……うん』

『なんとなく予想がつくな』

『王都のクエストって消化不良だと思ってたんだけど、こういう裏話だったのか』


 視聴者さんはこの後の流れが想像ついている様子。

 コメントでは流れていないのは例のネタバレ防止のせいかな?

 本当にどういう基準で防がれているのかわからないなぁ。


「ひとまず、彼らを助け出しましょう」


 おっと、捕まっていた人たちを助けないとね。


「セシルは鍵を探して、ヴェラは急いで冒険者ギルドまで救援をお願い」


「了解した」


「わかった」


 それぞれの作業に移り始めようとしたところで。


「何っ!」


 鍵を探すため、倒れたオンタゴを調べようとしていたセシルさんが声を上げる。

 見ると、オンタゴの体から黒い煙のようなものが吹き出している。


「離れて!」


 急いで距離を取って警戒する。

 黒い煙はオンタゴの体を包み込み……消え去る。

 黒い煙が消え去った後、オンタゴの身体は先程とは違っていた。


「元に戻った?」


 紫がかっていた肌が元の色に戻り、身体中にあった文様も消えている。

 それは、ちょうどここに下りてきたときの姿そのままだ。


「わからないわ。でも、さっきあったような強い魔力は感じないわ」


 どうやらジニーさんにもわからない様子。


「まぁ、今は縛っておいて冒険者ギルドに任せましょう」


「そうですね」


 見ていてもしょうがないので、改めてそれぞれ作業に移る。

 私は……やることないね。


『アリスちゃん、魔道具が気になります!』


 うん? 魔道具?


『ああ、アリスちゃんが壊したネックレス?』


『ドレインオーブとか言ってたやつか』


 ああ、あれね。

 無事に鍵を見つけたらしい、セシルさんと交代して私も探ってみる。

 首から下げていたネックレスを外して手に持ってみる。


「割れてる」


 ネックレスから下げられていたのは手のひらサイズの球体だった。

 私の矢が当たったことで割れている。


『もらっておこう、何かの役に立つかも』

『ワンチャン、直せるかもしれないしな』

『ドレインオーブってことは敵の攻撃を吸収してた感じかな?』

『魔法も物理も受けてたよね。それ使えるようになるとしたら強すぎね?』

『まぁ、例え使えるようになったとしても弱体化状態だとは思うけど』

『敵が使ってた道具が弱体化して手に入るのはままあるしね』

『それでも多少なりとも攻撃防げるならアリスちゃんには必須でしょ』


 たしかに、私にとっては特に必要なアイテムだね。

 なんとか直して使えるようにならないかな?


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