表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【視聴者さん】転生先はVRMMOのNPC!?転生して最弱の錬金術師になった私はゲームの中からVtuberとして配信します!【助けて】  作者: 猫月九日
王都編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

73/281

第21話 帰り道と安らぎの家

『アリスちゃん、そろそろ戻ったほうがいいんじゃない?』


 えっ? もうそんな時間?

 何回くらいゴーレムを周回したかわからないけどいつの間にかかなり時間が経っていたらしい。


 3人と協力できたおかげで鉄はかなり集まったよ。

 レベルもちょっとだけ上がった。


「ジニーさん、そろそろ帰りましょう」


「ええ、そうね」


 ジニーさんにストップをかける。

 3人共全然疲れた様子がない。さすがAランクのパーティだね。


「そういえば、この鉄って全部もらっちゃっていいんですか?」


 ゴーレムからドロップした素材は全部私がもらっちゃっている。


「ええ、いいわよ。私たちは、この通り道を教えてもらっただけで十分」


 いいのかな? まぁ、いいって言ってるんだからもらっちゃおうかな。


「それじゃあ、王都に帰りましょうか」


 3人と一緒に王都に帰ろうと思ったんだけど。


「ちょっと待って」


 ジニーさんに待ったをかけられてしまった。


「アリスちゃん、お願いがあるんだけど」


「はい?」


「ちょっと私達この洞窟を抜けてユアンヌまで行きたいのだけど」


「ユアンヌまでですか?」


「ええ、この洞窟が本当にユアンヌまで通じているか確かめたくて」


 あー、そういえばずっと周回してたから一度も通り抜けてないんだ。


「あ、アリスちゃんを疑っているわけじゃないのよ? でも、一応自分の目で確かめて報告したいの」


 うん、気持ちはわかる。


「いいですよ。それじゃあ、ここでお別れですか?」


「いいの? 私たちはまだ依頼中なんだけど」


「ええ、ここから王都までならそれほど大変じゃないですし」


 一度は通っている道だしね。

 それに香水を使えば魔物に襲われることもない。


「ごめんなさいね。あ、それじゃあ、セシルだけ一緒に連れて行ってくれる?」


「……私か?」


 突然指名されたセシルさんが驚いている。


「ええ、一人くらいは一緒に戻ったほうがいいでしょう? 私は確認の責任があるから戻れないし」


「俺は?」


「ヴェラは私と一緒にいなさい」


「えー」


「真面目な話、移動しやすい方がいいから身軽の方がいいのよ」


 あー、そういえばここに来るのに馬に乗らなかったね。

 考えてみたらセシルさんは重……装備の問題で馬に乗れないのか。


「了解した。アリス殿と王都に帰る」


 どうやら話がまとまったようだ。


「明日には戻るわ。その時に一緒に冒険者ギルドに報告に来てくれるとありがたいのだけど」


「いいですよ」


 それじゃあ、明日は家で錬金術やってようかな。

 せっかく鉄も沢山手に入ったことだし、それを使おう。


「それじゃあ、明日アリスちゃんのお家に呼びに行くわね。家はどこからしら?」


「あ、冒険者ギルドから東の方でお店やってます」


「東の方? そういえば少し前に引退された錬金術師さんが東の方でお店をやっていたって聞いたことあるわ」


「あ、はい。そうですね。そこを借りさせてもらってます」


「なるほど。それならわかるわ」


 そんなわけでジニーさん、ヴェラさんとはここでお別れして、セシルさんと一緒に帰ることに。



「……」


「……」


 二人で王都に向かって歩く。

 無言だ。

 そういえば、積極的に話しかけてくれたのはジニーさんだったなぁ。

 セシルさん悪い人じゃないんだろうけど、兜で顔が見えないから何考えているかわからないんだよね。


「……アリス殿は」


「はい!?」


 ちょっと困っていると、急に声をかけられた。


「なんでしょう?」


「失礼。アリス殿は……何か好きな食べ物があるか?」


 えっ? 何その質問。


「どうしたんですか? 急に」


「いや……他意はないのだが……」


 単純に私の好きな食べ物が知りたいって話?


「何か会話した方がいいと思ったのだが。すまない、どうやら適した質問ではなかったようだ」


 あー、要するに無言は気まずいから気を使ってくれたみたい?

 うん。やっぱりセシルさん、悪い人じゃないよね。

 ちょっと緊張が和らいだ。


「あ、いえ大丈夫ですよ。それじゃあ、お話ししつつ帰りましょうか」


「……すまない」


 表情はわからないけど、セシルさんの声色も少し和らいだ気がする。


「私の好きな食べ物ですね。私はやっぱり甘いものが好きですね」


 なんでもない話をしながらゆっくりと王都に帰った。

 大体私が話していただけになっちゃったけど、時折相槌を打つセシルさんは楽しそうに思えた。

 セシルさんとちょっと仲良くなれた気がする。



そんな帰り道も終わり。王都に着いた。


「それじゃあ、ここで大丈夫です」


 冒険者ギルドの前に着いたところで解散となった。

 特に寄り道をすることもなく、お家へ向かう。


「おっ?」


 家が見えるところまで着くと、家の中から出てくる人が。


「ありがとうございましたー」


 同時に中から聞こえるルーナちゃんの声。

 どうやら出てきた人はお客さんだったみたい。

 うむうむ、お店も順調みたいで良かった。


 ちょっと嬉しくなっちゃうね。

 私もそのまま、家の中に入る。


「いらっしゃ……アリスさん!」


 お客さんだと思ったのか、ルーナちゃんが声をかけ、私だとわかって満面の笑みを浮かべる。


「ただいま、ルーナちゃん」


「おかえりなさい、アリスさん!」


 作業をする手を止めて、私に駆け寄ってくるルーナちゃんが可愛い。

 なんだか妹みたいだなぁなんて、ルーナちゃんの頭を撫でながら私は考えていた。



今日は2話目の掲示板回を17時に更新予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ