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宿屋~とある宿屋の店主の目線から見た物語~

エトランゼ帝国、中央帝都…。

そこに一軒の宿屋がある。この物語は、その一軒の宿屋の主人の目線から勇者たちの冒険を見た物語である。


まずは、私の自己紹介から。

私の名前は、アンドレといって、城下町で宿屋の主人をやっております。


最近、エトランゼ帝国と、神聖レオナール帝国は、『二帝(にてい)同盟(どうめい)』なる同盟を締結したといいます。

これで、二大帝国の支配体制『帝国の支配による平和』はより磐石なものになり、それと同時に、闇の勢力に対する防衛術も共有しようとのことです。


まあ、私にとりましては支配体制など、どうでもいい話で、ただただ、この宿屋を運営していければそれでいい、という話です。


最近増えたのは、ギルドなどにも属さず、どこの国の軍隊や組織にも属さず、パーティーにすら加わらず、フリーランスで1人気ままに冒険しているという、一匹狼の冒険者だそうです。

しかし、一人旅はいくらなんでも危険すぎると、私などは思うのですが。ボス戦などの特に重要なクエストがある時だけ、パーティーに加わって一緒に戦い、それが終わるとパーティーも解散で、また1人で気ままに旅に出る、というスタイルのようです。


そして、そのフリーランスの冒険者が、うちの宿屋に泊まりに来たのです。

「こんにちは。旅人の宿屋にようこそ。」

ちょうど、大がらすを倒して、レベルが上がった時でしたね。

そのまま寝室に入ったかと思ったら、あっという間に大きなイビキをかいて、眠りについてしまいました。

あのお方がまさか、後に闇の勢力を率いる魔王と戦い、見事に討ち倒すなどとは、その時の私は、思いもしませんでした。

ですが、彼の生い立ちに関して調べてみると、なんと、初めて城を訪れた日よりも前に、どこで何をしていたか、という記録が一切見つからないのです。

噂によると、彼は我々の住む、この世界ではない別の世界から転生してきたのではないかと、風の噂に聞きました。


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