表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
何でも大臣と女魔王様の建国記 ~人口の九割を従えている四天王を追放したせいで古巣は崩壊したみたいだけど、そんなことより俺は新しく建国した王国で魔王の娘と楽しく暮らします~  作者: 三羽高明
三章 何でも大臣、戦争に参加する

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

51/64

危機は去らず(1/1)

「エレズ……まだ帰らないのかしら……」


 エレズがタロス王国軍との決戦に赴いてから、もう何日経つのか。本日の訓練を終えたラティーナは、魔王城へ帰りながらため息を吐いた。


(まさか……作戦が失敗したなんてこと、ないわよね……)


 ドミニク大渓谷でタロス王国軍に大打撃を与える――それがエレズが考えた作戦だった。具体的にどんなことをするのかラティーナも聞かせてもらったが、特に問題はなかったように思える。


 それでも、何か予想外のことが起こって、その対応に追われているのかもしれない。まさか怪我なんてしていないだろうかと、ラティーナは心配になってくる。


(でも……今帰って来られても困るわ。私まだ、天候の制御が下手なままだから……)


 帰ってきたエレズに魔法が上達した姿を見せると啖呵たんかを切ってしまっただけに、このままでは顔が合わせにくい。


 エレズが中々帰って来ないのはチャンスなのかもしれない。今の内にもっと訓練を積んでおくべきだ。


(……なんて、冗談でも思えないわ)


 ラティーナの本心はと言えば、早くエレズの無事な姿が見たかった。その安否すらも分からないのは、不安でしょうがない。


(私……いつからエレズのこと、こんなに好きになっちゃったんだろう……)


 『劣化姫』の自分にも分け隔てなく接してくれたとき。国を作りたいという自分の提案を受け入れてくれたとき。コンテストで負けても『優勝だ』と言ってくれたとき――。


 思い返せば、きっかけなんてたくさんあった。きっとその全てが積み重なって、ラティーナの中でどんどん恋心が膨れ上がっていったのだろう。


(……って、何考えてるのかしら。恥ずかしい……)


 どこかむず痒いような気持ちになって、ラティーナは赤面した。


(今はこんな感傷的な気分になってる場合じゃないわ……。私は早く、天候を操る術をマスターしないといけないんだから……)


「ラティーナ様!」


 ラティーナが頭を振って一旦エレズのことを忘れようとしていると、ゴブリンに声をかけられた。


「何?」

「こ、国境より知らせが……!」


 ゴブリンはひどく慌てていた。ラティーナは皆まで聞かずとも、何か大変なことが起こったのだと察した。


 その時、遠くで爆発音のようなものが鳴り響いた。


「門が破られた……」


 ゴブリンの顔に絶望がにじむ。


「ラティーナ様、お逃げください! 奴らが来ます!」

「奴ら?」


 ゴブリンに背中を押されながら、ラティーナは困惑した。


「奴らって誰よ?」

「タロス王国軍です!」


 ゴブリンが叫ぶ。


「タロス王国軍が、ラエゴブ王国に攻めてきたんです!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] (; ゜ ロ゜)ナン!( ; ロ゜)゜ デス!!( ; ロ)゜ ゜トー!!! え? マジで? マジで?マジで? [気になる点] ちょ、ちょっと マジで?! [一言] やだ、やめて…
2021/11/30 16:53 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ