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何でも大臣と女魔王様の建国記 ~人口の九割を従えている四天王を追放したせいで古巣は崩壊したみたいだけど、そんなことより俺は新しく建国した王国で魔王の娘と楽しく暮らします~  作者: 三羽高明
二章 何でも大臣、精霊の国と交渉する

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31/64

古巣の最後(3/3)

「魔王様。城内、城下共に、全て制圧が完了しました」


 リーヴ王国魔王城の玉座の間にて、タロス王国の魔王――大蜘蛛の魔物族は、部下の報告を聞いていた。


「ふん、他愛ないものよ」


 魔王は、感慨もなく吐き捨てる。


「実に歯応えのない敵であったな。もう少し楽しませてくれてもよかったのだが。それで、我が方の被害は?」


「大したことはありません。ですが、レギン将軍と、彼の率いる部隊の姿が、先ほどからどこにも見当たりません」


 伝令の報告に、そう言えばと、壁際に控えていた幹部たちも辺りを見渡す。


 レギンはトロールであり、その巨体ゆえに、いつもなら見逃す方が難しいくらいに存在感がある。だが、確かに今はその姿がどこにもなかった。


「まさか、やられたのか?」

「そう言えば、奴がリーヴ王国軍の狼男と戦っているのを見たぞ」

「だが、まさかレギンに限って……」


「静まれ」


 幹部たちのざわめきは、魔王の一声によって収まった。


「捨て置け。生きていようがいまいが、気にするほどの被害でもないわ。それより我々が気にかけるべきは、次の標的……エーテル王国だ」


 その名が出た途端に、皆は行方不明の同僚のことを忘れ、瞳に闘争本能の炎をちらつかせ始めた。


「魔王様、決行はいつになさるのです?」


 気の早い者が、待ち切れなさそうに尋ねる。魔王は「そう急くな」と残忍に笑った。


「一旦本国に戻り、万全の態勢を整えてから挑むとしようぞ。なにせ今回とは、相手が違うのだからな」


 その決定に、幹部たちも異論はないようだ。皆、強敵とかち合えるその日を夢見るような口調で妄想する。


「ああ……楽しみだな」

「早くエーテル王国の玉座に、魔王様がお座りになる日が来ればいいのにな」

「あの国は広いからな。これは暴れ甲斐があるぜ」


 幹部たちの熱狂は高まる。


 翌日、タロス王国軍はリーヴ王国領から残らず引き上げ、次なる強敵に挑むため、一同、本国に帰還したのだった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] えっ?(;´Д`)? あれ? あれれ? あー、なんか気になるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ すっっっっっっっっごく 気になります! だって、確か…… アワワワ、ここで言いたい 言いたい…
2021/11/10 14:42 退会済み
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