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ビルドキングダム  作者: ライスパディ
第五章 第一次動乱~生きるか死ぬか~
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第67話

「国王様!川の対岸の大規模農地化許可を出してください!」


「え?うーん…そこ、多分ルーティング王国との最前線になるぞ?」


「そんなことは二の次です!今は食料優先でしょう!」


「おっおう…国民が納得してるなら良いよ?」


「よっし!おーい皆!許可が出たぞ!思い切り耕せ!」


「「「おう!」」」


 帰ってきて最初のお迎えは、農地化の催促でした…


 いや…ね?やっぱり、ちょっとは期待する訳ですよ。


 だって、道と村の境目に人が立ってたんですよ?


 まあ…ね?お帰り…とかね?無いとか思ってた分…ね?期待しちゃった訳ですよ…


「はぁ…」


「何溜め息ついて…るの?」


「あっ…フェン」


「まあ、とにもかくにも…お帰りなさい!」


「フェ…ン…」


 なんだか…涙が…


「なっ、なんで泣いてるんだよ!」


「いや…な…三日間…頑張ったってのに…誰も…お帰りすら…」


「あっ…あー、そのー…」


「…うぅ…どうした?」


「それ…さ…多分…」


「多分?」


「私のせいだわ」


「…へ?」


 え?どゆこと?


「その…だな?最近、料理教室で聞いて、妻達の中で流行ってるのがあってな?」


「流行ってる?」


 それとこれとに、一体何の関係が?


「旦那に、お帰りって言いながら抱きつくってやつなんだが…」


 ん?…ん?顔が真っ赤になって…


「私…昼からずっと家で待ってたのに…帰って…来ないから…」


 …ま…マズイ…フェンがむっちゃ可愛い!


「無事なのは分かってたけど…心配で…」


「そ、それは…」


「だから多分…気を使ってもらってたんじゃ無いかな?」


 あっ、ダメだこりゃ…


「フェン!」


「うわっ!急に抱き付くなよ!」


「心配かけてすまんかった!」


「まあ、無事だってんなら良いよ」


「それと…」


「それと?」


「ただいま」


「…ッッ!…お帰り!」


 あーうん…こりゃ今日はもう無理だな…


「今日の仕事はもう終わりだ!誰がなんと言おうと明日に回す!」


 そうして、体を洗った後、俺達は無茶苦茶イチャイチャした。


 …健全にね!



 さて、日を改めた翌日…ゴーレム達を連れた俺は、粘土採取所へとやって来ていた。


「今日も今日とて道を通す…あれ?国王って土木業者だったっけ?」


 そんなボヤキをしながら、元沼の周りを伐採していく…伐採型が…


「この辺りは首都からも近いし、ゴーレムの抑止力も効く範囲だからな…楽で良いわ」


 ホッコリとしながら、連れてきた運搬型の中の水を飲む。


「そういえば、ここにも昔は水があったんだよな…」


 枯れ果てているとはいえ、元は沼か池か…まあ、それに類するものだった訳で…


「あれ?流れ込む元が有るのでは?」


 この場所は、川と逆側…つまりは元ドランカード側にある。


 今朝聞いたところによると、水が無いことを理由に、元ドランカード王国首都の農村化は断念したらしい。


 あれ?これ…ワンチャン有るんじゃね?


「よし!通常型1号!探索に行くぞ!」


 先ずは元川の部分を探さないとな!



「これ…かな?」


 元沼の周りをぐるりと二周ほどまわったところ、山側の跡と、反対側の跡を発見した。


 両方とも草に覆われて(おおわれて)いて、発見に苦労したものの、なんとか見付ける事に成功した。


「後はこれをたどっていくだけ…だな」


 辿る(たどる)先はもちろん山側だ。


 下って行っても、何か見つかる可能性は低そうだからな…


「大先生は…まだ数時間は掛かりそうだな…よし!探索開始だ!」


 今回は泊まりじゃ無さそうだと安心しながら、山へと登っていく。



「おっ…おぉ…おぉぉ!川だ!」


 登ること数時間…我々探検隊は、川を発見していた!


「でも流れが逆ぅ!」


 …山を挟んで反対方向への川を…


 いや…ね?途中、大きな岩を見た辺りで、なーんか嫌な予感はしたんだよ?


 でも、まっさかーなんて思いながらね?歩いてたら、見付けちゃったの…大量の岩と、流れが変わったであろう川を…


「ちっくしょう!俺の数時間の努力が!」


 まあ、完全に無駄だった訳ではない。


「でも、なるほどなぁ…通りで…わからないわけだ…」


 そう、戦後処理したと言いつつも、解決しきれていない問題の解決への糸口が…というか、ほぼ解決策が…わかったのだから…

 ストックが尽きてしまったため、週一投稿にさせて頂きます。

 これからは、毎週月曜日の更新予定です!………間に合えばですが………

 …という事で、お詫びに何か書こうと思った作者!しかし、その時あることに気づく!

 『あれ?これ…別の書いてる余裕無くね?』

 そう…そもそも筆が遅いからこうなっている事に気が付いたのだ!

 『でも、何か書いた方が…でもネタバレとかもあれだし…』

 そう考えた結果…再び作者気づく!

 『そうだ!短い次回予告にすれば良いんだ!』

 そうして書いたはいいものの、『あまりにも短すぎるんじゃ…』となって結局そこそこの長さに仕上げる作者…進まない筆…

 つっ、次は次回予告だぁ(現実逃避)


 第一次動乱編も、もう終盤…解決しきれていない問題とは?その後に待ち受けるものは…

 次回へ続く!

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