第4話
学習の内訳を見た諸君には解ったと思うが、半年もすれば、色々な事が動き出す。
…そう。半年である。
早急に必要と言ったのには理由がある。
それも俺にだ。
俺の体は、長い時を耐えられるように、老いがないように作られたそうだ。
そう!不老である!不老なのである…不死では無いのである。
薄々勘づいた人も要るだろうが、俺自身は、飢えるし、喉も乾くのだ。
つまり、ヤバイのである。
施設内には「第一回の反省!」と書かれた手紙と、ある程度の食材が置かれている。
しかし、その殆どは食材自身が次代の礎となる植物………つまりは種なのである!
それを減らすと言う事はつまり、未来の収穫が減ると言うことであり―――
―――つまり、ヤバイのである!
無論、背に腹は変えられないので、少しづつ消費する予定ではあるのだが、その大部分は芋と麦で構成されており、煮炊きする必要がある。
俺の知識には、焼くという選択肢も有るのだが、どちらにせよ火が必要になる。
そして煮るために必要な水は、生きるためにも必要なものであり―――
―――つまり、ヤバイのである!?
幸いにして、食材は手に取るまでの間時間停止がかかっていると、手紙にはあったし、水の方も、せせらぎが聞こえているので近くには有るのだろう。
ただしかし、せせらぎと言う事は、近くに川があるということで…前述した通り、水は生きるためには必要なものである。
…勿論原生する肉食獣なんかにも…
「あっあばばばば」
せせらぎがここでも聞こえると言う事は、大雨が降ったら?
「あばばばば」
今目の前にある施設、100人も収容出来るんですよ!なんたって初期人数と同じだけ教育ポットがプレゼントされましたからね!ん?勿論大きいですけど何か?
「あばばっばばばっば」
ふっふふふ…ポジティブに考えよう…うん。
まず、鍵さえ閉めてしまえば、肉食獣が入って来ることは殆ど無いと思われる。
宇宙帝国製…とまでは行かないだろうが、それでも大砲の一撃でも食らわなければ、壊れることはまず無いと言える位には、頑丈に出来ている………まあ、閉じ込められないように、内外どちら側でも開けられる簡単な鍵が付いてるんだけどね!
………まあ、洪水は?施設の上に上ってたら?なんとか…なる?
……………いっよーし!つぎはごーれむこうにゅうのじかんだぞー!
ビルドキングダムと書いてあるあの板は、今も目の前に表示されている。
つい先ほど、現実逃避をしている間は消えていたので、見たい時には見れて、見たくない時は消せる、なんとも便利な板で有ることが解った。
まあ、それはさておき、ゴーレムの時間である。
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ビルドキングダム
【ノーレッジ王国】 国王:ノーレッジ
KP 100
人口 100 (大体の数字です)
人種 人間種
権利 ゴーレム購入
通常型
・通常型 10P
・運搬型 15P
技能型
・伐採型 30P
・採掘型 30P
・掘削型 30P
戦闘型
・盾型 50P
・剣型 50P
オーバーテクノロジー 教育ポット
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ポイント、そうポイントである!
正直KPってなんだよと思ったりもしたが、使いどころが有ったのである!
KPは月始めに、その時の人口分だけ貰える仕組みになっている。
じゃあ大体じゃなくてしっかり計ってくれよとも思うが、そこは大体なのである。
さっき、人種とオーバーテクノロジーの欄をタップしてみたら、100Pとか書いてあったけど、大体なのである。
なんでだよ!
まあ、そこは今重要ではない、重要なのはそう、ゴーレムである!
通常型は、頭、胴体、腕、手、太もも、足と、6種類10個の丸い岩で出来たゴーレムで、他のタイプは、そのタイプに対応した岩製の道具が、手の部分に付いている。
因みに運搬型は、腕代わりに岩で出来た籠を背負っている。
腕代わり…つまり、腕は無いのである。
なんでだよ!なんで…1体で完結してないんだよ!
そして、ゴーレムの腕は丸い岩である。
大きな物なら持てなくもないが、そのレベルになると、もはや籠には入らないのである。
なんでだよ!なんで…ゴーレムですら完結してないんだよ!
次回、ノーレッジくん始めてのお使い 水汲み編(肉食獣居るかも♪)
『それじゃあ次回も~(肉食獣に)サービスサービス♪』
なん○日だ!