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ビルドキングダム  作者: ライスパディ
第一章 森の強者
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第3話

 何だここは…木々のざわめき?…森にいるのか?俺は確か―――


「―――ハッ!」


 薄暗い!ちょっと開けてるけどまんま森!


 …ッ!…追加情報?…あっ、国民と権利とかの関係か!


 知識を得た直後、目の前に板が浮かんでくる。


━━━━━━━

ビルドキングダム ある程度拓けた場所でタップしてください


KP 100

人口 0 (大体の数字です)


人種 人間種


権利 ゴーレム購入


オーバーテクノロジー 教育ポット


━━━━━━━


 くっ…人口0(大体の数字です)の破壊力が凄まじい。


 いや、初めだから当たり前なんだが…それでも0はね…


 よし!切り替えた!まず1つだ!


 えーっと一番上は…拓けた…場所?森で?…ここ以外に?


 ふと過るのは最悪の予感。


 拓けた土地を探す一般国王候補が、見つけられなくて餓死をする未来。


「うおぉぉぉぉぉ!ここで作れる未来を、手繰り寄せろぉぉぉぉぉ!」


 タップ


 ………ピロロン♪

━━━━━━━

ビルドキングダム


【国名を入力してください】


KP 100

人口 0 (大体の数字です)


人種 人間種


権利 ゴーレム購入


オーバーテクノロジー 教育ポット


━━━━━━━



 たっ助かったぁ………ふう…落ち着いた。


 森のなかで大声出すと、原生生物がやって来てthe endもあり得るからな。落ち着かないと。


 よし!国名だな………あれ?俺名前無くない?


 ・・・うぇぇぇぇぇ!無いじゃん!国より先に自分の名前無いじゃん!


 …しょうがない、国名は後にして………いや、同じで良くない?


 …うん。そうしよう。というか2つも名前考えれないわ…うん。


 名前はえーっと、そこら辺に有るのから…ウッドリーフ…はエルフっぽいし…えっと…そうだ!知識でいこう!確か他の言い方で…ノーレッジでいこう!



 ………ピロロン♪

━━━━━━━

ビルドキングダム


【ノーレッジ王国】 国王:ノーレッジ


KP 100

人口 0 (大体の数字です)


人種 人間種


権利 ゴーレム購入


オーバーテクノロジー 教育ポット


━━━━━━━


 国名が板上に追加された瞬間、目の前の空間が煌めき出す。


 その煌めきはやがて粒となり、形を作り、1つの施設と、100人の国民へと形を変える。


 その様子を呆けた顔で見ていた青年は、国民を見た瞬間に笑顔となり、施設の中へと叩き込んだ。


 施設に入った国民は、戸惑うこともなく、それぞれがポットへ入り、半年の眠りへと着いた。


「ふう」


『いや、ふうじゃないけど!なにしてんのこの人!誕生したばかりの国民施設に叩き込んだよ!』


「次は何だったか…」


『あっ聞こえてない!そういえばこっちの声聞こえな………』


 なんだか聞き覚えの有る声が聞こえた気がしたが、気のせいだろう。


 教育ポットの教育には、最低半年掛かるので、早さが命なのだ。


 教育ポットの知識は、この世界に降り立った直後に入って来たので、ある程度考える余裕があった。


 考えた結果、100人を幾つかのグループに分けることで、作業の効率化を図ろうという結論に落ち着いた。


 今早急に必要な技術を半年、それ以外を一年と決めて、4つのグループに分けた。


 まず1つ目は猟だ。


 学習中は、コールドスリープ状態となるため必要ないが、人間は食べるものが必要だ。

 その食べ物を即時手に入れられる技術として、俺は猟を選んだ。


 未来の銃を使って…等と言われるとお手上げだったが、猟の中には剣を使うものと、弓を使うものがあったため、それぞれを10人づつに学んで貰うことにした。


 ああ、国民の割合は、男が50人で、女が50人という、ぴったり半分の割合なので、どのグループも男女が同じ割合になるように調整している。


 男女でどう変わるかも確認したいところだ。


 続いて2つ目は農業だ。


 1つ目の猟と殆ど理由が同じだが、こっちは長期的・安定的に手に入れることを目標にしている。


 此方も、品種改良を施された…等と言われるとお手上げだったが、農業の中には原種栽培・古式改良という項目があったので、此方も10人づつに学んで貰う。


 3つ目は製作だ。


 此方は、上2つとは違い、大きなくくりとなるが、目的は一緒なので1つのグループとした。


 このグループの目的は、生きるための道具を作成することにある。


 簡易木造建築、石器武器作成、石器農具作成、即席弓作成、道具要らずの木工品作成、以上5項目を4人づつに学んで貰う。


 簡易木造建築で住居を、その他4つで猟と農業を開始するのが目的であり、このグループが一番重要と言っても過言ではないだろう。


 これに関しては本当に「身の着1つで惑星サバイバル」という、頭おかしいレジャースポーツを考えた先人に、感謝である。


 なんでそんなこと知ってるかって?


 道具関係の学習中内容を選択してる時に、同じ名前のタブ無いに入ってたからだよ!


 …うぉっほん!


 …気を取り直して、最後のグループにいこう。


 4つ目グループが、その他である。


 学習に一年掛かる項目だったり、前提条件として、半年掛かる『基礎教養1』が必要だったりで、やむを得ず半年に出来なかったグループである。


 大まかな内訳は、兵士20人、医者10人、研究者6人、料理人4人だ。


 細かい内訳は、学習が終わった時に発表するので、楽しみにしていて欲しい。


 この話にて後書きに掲載予定だった、オカマデス帝国の小話が吹き飛ぶ失態…


 次回、次々回のも吹き飛んだので…後書きは今回で最後かもです…

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