第2話
本日2本目の投稿ですよ~
これにする、と念じた瞬間に消えた二枚の板があった場所をぼうっと眺めていると―――
『やっと全員終わった。
ちょっと押してるから巻いていくよ』
―――という、謎の声が再び聞こえてきた。
『ちょっと!
一斉に謎の声呼びは無いでしょ!』
あぁ、やっぱり謎の声呼び何だな、なんだか親近感が沸く。
『一斉に親近感を沸かせるんじゃないよ!
ああ!もう!
長くなりそうだからはい!』
突如として新たな板が現れる。
一番上には…人間?
『そこに有る数字をいじって、特徴を付けるんだよ。
参考までに、毎回有るあるあるを言っとくと、毎回一人は、「強い女の子を侍らせるぜヒャッホイ!」って言って、生まれてくる性別を女だけにするのがいるんだよね。
その結果、種族繁栄をするためには男を拐わなくちゃいけなくなって蛮族化したりとか、何がどう間違ったのか「女の子が男より強いのは最高だぜぇ!」って特徴付けした結果漢女が誕生して絶望したりするから、性別はきちんと作った方がいいよ』
なるほど、性別はきちんと作る………というか逆に固定できるのか………
『それの設定が終わったら地上に降りるから、ちゃっちゃと決めてね!』
設定が終わったら、ということは、早く終わればこの分だけ早くスタートを切れるということで………急げ!
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人間 適性
適性名 適性度
1 , 植物 ☆☆☆★★
2 , 鉱石 ☆☆☆★★
3 , 近接武術 ☆☆☆★★
4 , 遠距離武術 ☆☆☆★★
5 , 魔法 ☆☆☆★★
6 , 回復 ☆☆☆★★
7 , 操縦 ☆☆☆★★
8 , 発明 ☆☆☆★★
9 , 製作 ☆☆☆★★
10 , 追加適性 ☆☆☆★★
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人間 技能
技能名 習得速度 習得深度
1 , 植物加工 ☆☆☆★★ ☆☆☆★★
2 , 鉱石加工 ☆☆☆★★ ☆☆☆★★
3 , 近接武術 ☆☆☆★★ ☆☆☆★★
4 , 遠距離武術 ☆☆☆★★ ☆☆☆★★
5 , 魔法 ☆☆☆★★ ☆☆☆★★
6 , 医療 ☆☆☆★★ ☆☆☆★★
7 , 操縦 ☆☆☆★★ ☆☆☆★★
8 , 発明 ☆☆☆★★ ☆☆☆★★
9 , 製作 ☆☆☆★★ ☆☆☆★★
10 , 追加技能 ☆☆☆★★ ☆☆☆★★
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権利 ゴーレム購入
オーバーテクノロジー 教育ポット
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適性はそのものに対する親和性の様なものだ。
星が4を越えた辺りから「○○の声が聞こえる」状態になり、星5にもなると、自分の手足のように操れるようになる。
逆に星が2つになると「○○に嫌われてるみたい」状態になり、星1にもなると、その適性の行為をどうやっても成功出来なくなる。
因みに、1づつだけ、マイナスやプラスに振りきれるのだが、適性が有りすぎることで禁断症状が起きたり、無さすぎて近しい行為をするだけでダメージを受けたりするので、したくはない。
技能はそのものを早く習得できるか、深く習得できるか、というものだ。
適性の様に語るとむちゃくちゃ長くなるので省略する事にする。
速度は「メ○しか教えてないのに、メ○ゾーマを放っただと!」となる項目で、深度は「これはメ○ゾーマではない、メ○だ!」となる項目だ。
勿論どちらかが低いと「あいつメ○は超速で覚えたけどメ○ミいつまでたっても覚えねぇな」や「あいついつまでたってもメ○覚えねぇんだけど」となる。
………が、此方には教育ポット大先生がいる。
見よ!これがなんとなくタップしてみたら出てきた画面だ!
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オーバーテクノロジー 教育ポット
長期間ポットに入る事で、様々な知識や技能を習得する。
期間は、半年刻みで設定が出来、合計で三年入れば、この宇宙で生きていく為の、最低限の知識と技能が手に入る。
このポットは1世代前の型だが、安全・安定性に定評があり、趣味技能である、星上技術等も最新型に比べて豊富である。
大体、最新式のは性能と効率をこだわりすぎてんだよ!ロマンがねえ!ロマンが!
…え?まだ途中?うぉっほん!
また、このポットは3帝国にて、長年使用されているため、データも豊富で、各々の人種、適性に関係無く知識・技能が得られることが最大のセールスポイントである。
ただし、各帝国固有の教育プログラムは入っていないため、注意が必要。
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なんだか急に人間臭くなったが、問題はそこではない。
趣味技能と、セールスポイントである。
いや、こっちは趣味じゃないんですけど、とは思うがそこである。
星上技術が手に入り、適性は関係無いときた。
つまり…追加技能と追加適性終了のお知らせだ。
正確に言うなら、習得深度に全振りのお知らせだ。
教育ポットの特性上、どう足掻いても最低半年は、なにも出来ない期間が有るわけで、適性はともかく、習得速度はあまり重視しなくても良いかなと思う反面「習得深度が足りなくて覚えきれませんでした」となるのが一番怖い。
そうなることを防ぐためには、追加技能と追加適性を諦めて浮いた星を満遍なく使って、習得深度を全て星4にするしかない。
そして駄目押しの速度1減少だ。
全ての習得速度を1減らすことで、習得深度を全て5にする。
正直、追加適性を何か選んだ上でマイナスまで振り切って…というのも考えはしたのだが、何をどうしたらダメージが入るのか、見当もつかなかったので辞めておいた。
追加適性をうまく使えば、獣人やエルフといった、特殊な種族になることも夢ではないため、少し惜しい気もするが、諦めることにする。
………エルフ見てみたいとか、思って無いですよ?………無いですよ?
因みに、追加技能をうまく使えば、ドワーフや龍人といった………辞めておこう。
よーし!決心が鈍らない内に決めてしまおう!
『あっ1人チキった』
…おい!誰だチキって特徴付け無かったとかいったやつ!万能型と言え!万能型と!
『言ってない!そこまで言ってない!』
よーし!やってやんよ!尖りまくってやんよ!
『こっから組み直したら更に押すじゃないか!
もう君は行って参れ~』
あっくそっ!板が消えた!体が薄くなってる!
『他の参加者を滅ぼしたらポイント追加有るから、それで弄るんだよ~』
神の加護ってそういう意味か!あっくそっ!意識が―――
『ふう、やっと半分か、先は長いなぁ…』
因みに、他のオーバーテクノロジーも十分ヤバイです。
例えば「食糧化工機」なら、口に入れられるものなら、石だろうが毒物だろうが、好きな食べ物に加工(そこら辺の石が、同じ大きさのハンバーグになるイメージ)しますし、作成・精製機シリーズは、無から有を産み出し(正確には、空気中の魔素・魔力の元を変換)ます。
そのレベルのIHキッチンとはいったい………