第24話
こんにちは、ノーレッジです!私は今、平原へと来ています!
「「「ヒャッハァ!」」」
目覚めた国民と一緒に、長い草を血眼で探しているよ!
「よし!簡易木造建築士と、道具要らずの木工品作成組は、編む作業に突入しろ!」
「「「イエッサー!親分!」」」
「他の国民は………祭りの続きだァ!」
「「「ヒャッハァ!」」」
百人分の住居と、その畑をカバーするだけの広さを持つ、このプチ平原は、半端な広さではない。
その広い平原をくまなく探すのだ、全員分の草等すぐに………
「親分!この調子だと、草も枝も足りねぇです!」
「なにぃ!」
まずい、影響されてる!
っと、それは置いといて、足りないのか!
「枝は任せろ!草の方は…」
どうする?それが足りないと…って早っ!草編むの早っ!っと、違う違う、どうするか…
「うーん、木だけで作る家で、一番広いのって、どれ位時間掛かる?」
「木だけの家ですか…うーん、道具が足りねぇです。木ぃ掘るのは石でなんとかなっても、この大きさの木ぃ持ち上げるとなると、滑車が要りますぜ!」
「そうか…滑車か………あれ?ゴーレムならいけんじゃね?」
「え?ゴーレムですか?自分、まだゴーレムが動いてるとこ見た…こと…」
ズズゥン
ここは木材置き場な訳で、どれだけ大事な話をしてようが、容赦なくゴーレムは地獄を積み上げてゆく。
「こっこれならいける!なんで真っ先にゴーレムの説明…って目が死んでる!」
「枝落とし、追加、枝落とし、追加、枝落とし、追加………」
「目ぇ覚まして!親分!親分!国王様!」
「枝落と………ハッ!」
「やっと戻った…ってそうだ!親分!これでいけますよ!家建てれます!」
なんか記憶が少し曖昧だが…今はそれどころじゃない!
「おお!そうか!どれ位でいける?」
そう、こっちだ!
「ログハウスみたいのですからねぇ…」
一日で全員分は無理でも、枝で作る簡易住居と合わせれば…
「削るの込みで…」
来月には立派な住居が…
「10人入り四棟なら即日いけますよ!」
来…月…?
「え?即日?四十人?」
「はい!粘土ぉ見つかるまで、雨漏りは有るでしょうが、それで良いならいけますよ!」
あっれれぇ?聞き間違えかなぁ?来月は愚か二日で終わる宣言が聞こえたような…
「じゃっじゃあ…お願い?」
「わっかりました!よっし!野郎共、木の革ぁ剥いで準備済ませるぞ!」
「「はい!」」「おう!」
あっ木材って、皮を剥いて使うんだぁ…いや速っ!皮剥く速度尋常じゃないくらい速いんですけど!
その光景を見ながら、高速で草を編む木工作品組に相談する。
「もしかして…もう草要らない?」
「えっと…はい…そうですね…」
………よし………
てくてくと堤防の上に上がり、息を吸い込む…そして………
「宴の終わりじゃぁぁぁぁぁ!説明の続きするから帰ってこぉぉぉぁぁい!」
「「「やっと終わったぁぁぁぁぁ!」」」
声を張り上げ、世紀末の住人を元に戻すのだった。
「え?草取りすぎたんですか?」
「作る家変更になったって、どういうことですか?」
「俺達の頑張りは………無駄?」
今は、木材置き場を出て、近くに有る石置き場へと向かっている最中だ。
「いやいや、始めの家も作るし、無駄ではないよ」
その際に、終わった要因やらを話していたのだが………見事に尋問が始まりました…
「でも、簡易木造建築士の見立てでは、草も枝も足りなかったんですよね?」
「住宅保持者の選別…始まるところだった?」
「俺達…ただ雑草抜いただけ?」
なんか結構グサッと来ることも容赦なく叩き込んでくる。
「まあ…なんだその…すまん!」
「「「良いよ!」」」
優 し い 世 界
「その分猟の時に色々とやって貰うし!」
「その分畑耕す時に色々とやって貰うし!」
「その分石器作る時に色々とやって貰うし!」
そ ん な の は な か っ た
「クッ………ここが石置き場だ!」
これで…誤魔化す!
「「「そんなので誤魔化されませんからね!」」」
デスヨネー
まあ、それはさておき、石置き場である。
ダム建設で、殆どの石を消費したこの場所だったが、採掘型が、岩塩鉱山を崩さないようにと、調整をする際に出た岩の欠片を入れることで、大量に追加された石が、今や溢れんばかりとなっている。
更に、この半年で感じた、石の特色毎に種類分けもしており、山との差が凄いことになっている。
「あっあのっ、国王様っ!鍬の先も、剣の先も、矢の先も、全部この石なんですけど、これで全部ですか?」
「「「ヒュェッ」」」
チーム道具使いから変な声が出る。
今日はまだまだ、休めそうにない。