表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ビルドキングダム  作者: ライスパディ
プロローグ
1/70

プロローグ

 なんだ…ここは…水中…?…暗いな…音も…聞こえない…息も………苦しっ―――


「―――ッハ!」


 眩しいッ!


「っはぁ…はぁ…」


 息が出来る!


「はぁ…ふう…」


 でも…なにもない―――


『やあ』


 ―――ッ!


 だ…誰だ?


 …姿が見えない…声だけが聞こえる?


『思考に問題は無さそうだね』


 …?…どういうことだ?思考に問題…?


『さあ、地球に住む人間と言う種族と同じ姿…能力を持った者達よ』


 …達?…複数人いるのか?…でも自分以外の声も姿も見えないぞ?


『君達には、これからとある世界に行き、国を作り、富ませ、戦って貰う』


 …国を作る?…戦う?…何を言って…


『ほう…君は理由が知りたいのか』


 …俺…じゃ無いな…それは解る。


『君は聞いたことが無いかい?我々には神の加護が付いているって言葉』


 …何だ…それ…?…神?…っ!それは解る!…何故だ?


『理由はそれだよ。

 加護を手にいれるために戦うんだ』


 …加護?…星の力…?


『前の世界は、宇宙大戦まで終わっちゃって、暫く暇になりそうだからね。

 新しい世界(ゲーム)を始めても良いかなって』


 …ゲーム…遊戯か………世界創造が…遊戯!?


『説明はこんな感じで良いかな。

 次は…あれだ。

 えーっと、前の(世界創造)は全部のをリストにして渡したけど、今回はガチャガチャにでもしようかな』


 …リスト…ガチャガチャ…?…どういう意味だ?


『あぁでも、前の前の(世界創造)はそれにして失敗したからな…格差が大きすぎた』


 …失敗?…前の前と言うことは、既に複数回おこなわれているのか?


『良し!2つを合体させてみよう!確定で良いのを一つ出すようにして、その中から1つを選ぶ感じで………出来た!』


 …何かを選ぶのか?…そしてそれが命運を左右する…?


『さあ、選択の時間だ!

 これから君達には、一つの権利と、1つのオーバーテクノロジーが与えられる。

 それぞれの選択肢の中から、己が望むものを選ぶと良い!』


 眩しいッ!

 …これは?…箱の中に玉がは…ッ!…解るッ!…何故?…


『あれ?とまどってるのが多いな…あぁ、ガチャガチャの知識が追加されたからか。

 世界創造はこれがめんどくさいんだよな…段取りが崩れる。

 …もう良いか、強制的に回しちゃえ!』


 取っ手が、回っていく。

 それと同時に玉がコロコロと空を転がって…幻想的な光景に見える。


「うわぁ」


 思わず声が漏れる。

 それが自分の命運を左右する玉なんて事も忘れて、ただその光景に酔しれる。

 色とりどりに輝きながら自分の回りを回っていたその玉に手を伸ばそうとすると、突如として現れた2枚の板に、まるでそこが行き着く先かのように転がり、吸い込まれて行く。


「何だこれは…何かの絵か?…ッ!」


 また…だ。

 また、知らない知識が、あたかもそれが当然であったかのように沸き出てくる。

 これは…文字か―――


『ああもう!

 なにか見るたびにこうなるのは、さすがにもうめんどくさい!

 基礎知識全部ぶちこんじゃえ!』


 ―――ああ!あぁぁ!


 おかしく、なりそうだ!

 知らないものが、知らなかったことが、濁流のように流れ込んでくる。


『おっラッキー。

 今回は誰も狂ってない。

 やっぱり文字入れてからなのが大きいのかな?』


「はぁッ!…はぁッ!…」


 息がが荒い、涙で前も見えない…が、山場は乗り切った。


『よーし!

 じゃあ好きなのを選んでね!』


 好きなの?…あぁ、権利とかオーバーテクノロジーって言ってたやつか。


『あっ前回たくさんの人が選んだ権利は、食糧無限化と、鉱物無限化、かな。

 オーバーテクノロジーは、前回の一番人気、宇宙船とかの乗り物を消したから…食糧精製機か、鉱物精製機かな?』


 …ッ!

 無限化に精製装置?そんなむちゃくちゃな!

 第一動力はどうや―――


『動力の心配はしなくて良いからね。

 ゴッドなパワーで動かしてあげるよ』


 ―――ゴッドなパワー?何だそれ…ッ!………ん?………解ら…ない…?…解らないけど…納得する?…ッ!…なにか、本能が警鐘をならしている、理解しては…いけない?


『あぁぁぁぁぁ!

 せっかく発狂無しでいってたのに、数人狂ったぁ!』


 はっ!危ない!

 これか、これが警鐘の理由か!


『しょうがない、デリートっと』


 その瞬間、背筋に悪寒が走った。

 そして、数人の()が減ったことを理解した。


『第三回と同じ轍は踏まないよ。

 星ごとゾンビ化とか、二度とみたくないからね』


 星がゾンビ化?…ッ!…また警鐘が!


『あぁ!また狂ったぁ!

 もういい、消してるあいだに早く決めて!』


 今まで上を向いていた顔が、吸い込まれるように板へと向けられる。

 これ幸いにと、警鐘が鳴るような思考は辞め、板へと考えを変えていく。


━━━━━━━

 権利


 1 , 精霊購入

 2 , 食糧購入

 3 , 木材購入

 4 , ゴーレム購入

 5 , 武具購入

 6 , 衣服購入

 7 , 石材無限化

 8 , 水場購入

 9 , ウルフ購入

 10, 木材無限化

━━━━━━━


━━━━━━━

 オーバーテクノロジー


 1 , 食糧化工機

 2 , アマゾネス帝国:フルIHキッチン(宇宙対応式)

 3 , コールドスリープ用セット

 4 , 培養肉精製機

 5 , オカマデス帝国:フルIHキッチン(非破壊耐性付き)

 6 , 教育ポット

 7 , 鉱石化工機

 8 , 治療ポット

 9 , 住居作成機

 10, 木材精製機

━━━━━━━


 権利に、オーバーテクノロジーか…これを使って国を造るってわけだな。


 何か良いものは………ッ!


 オーバーテクノロジーの欄を見てビビっときた。

 これを使えれば、なんとかなるかもしれない。

 オーバーテクノロジーの機械は、基本的に不懐で、どんな場所でも(使用者が生きている限り)使えます。

 その特性はゴッドなパワーの付与と同時に付くので、選択肢に表示されている(宇宙対応式)等は、ゴッドなパワー無しでも対応してるよという表示です。

 …つまりオカマデス帝国の非破壊耐性は………


 そんなオカマデス帝国がどんな国かは…2、3話以降に少しだけ解るかも…?


※オカマデス帝国は本編に直接的には出てきません。

 道具位は出てくるかも?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ