第四話 防衛戦力作成(実験編)
ネタ切れにならないか心配になってくる今日この頃。
「マスター、召喚陣を設置する前に、せめて実験をするべきだ。いきなり量産すると、全く使い物にならなかった場合、大変な事になるぞ。」
確かにそうだ。量産したはいいけど使えないなんて目もあてられない。
「それじゃあ、早速やってみようか。コア、人型と、動物型の機械兵器を一体ずつ出して、ブルーマテリアルスライムを14匹呼んでくれ。」
スライムはブルーマテリアルを食べた事により、ブルーマテリアルスライムになり、今日の朝で4回目の分裂をした事で、16匹となっていた。
まずはそれぞれの命令機関に1体ずつ入り込んで貰って、動かせるかどうかの確認だ。これができれば、防衛成功の可能性は格段に上がる。ブルーマテリアルスライムが、胸部に入り込んで行った。そこは頭じゃないのか。と余計な事を考えていたら、2体が低い声で、
[システム起動。武装、装甲、姿勢制御、ブースター……クリア。システムオールグリーン。【前衛攻撃型機械兵器:ソルジャー】起動します。パイロット認証…操作中のスライムをパイロットと認定……クリア。パイロットの申請…ダンジョンマスターを最上位者と認定……クリア。]
[システム起動。探知機、装甲、姿勢制御、ブースター……クリア。システムオールグリーン。【地上偵察型機械兵器:タイガー】起動します。パイロット認証…操作中のスライムをパイロットと認定……クリア。パイロットの申請…ダンジョンマスターを最上位者と認定……クリア。]
「コア、成功だ!これで装甲をつけられたら弱点を消せるぞ!」
俺は興奮した様子で言ったのだが、何故かコアは唖然としていた。どうかしたか?と問うと、
「こんな事は普通、機械兵器は言わない。起動します。というだけだ。パイロット認証や申請なんて聞いた事が無い。というか機械兵器に型があることさえ知らなかった。これで装甲をつけられたら、弱点を消せるどころか、最強の存在になるかもしれない。」
と言っていた。まさかそこまでだとは俺も思わなかったから、驚いた。そうしていると、コアは今度は興奮した様子で、
「早速装甲をつけてみよう!」と言うので、ブルーマテリアルスライム達に命令して、機械兵器の動きを阻害しないようにコーティングさせた。すると、露出していた弱点部位にとりついたスライム達で、元からそこに装甲があったかのようになった。試しに色々と動いたり、攻撃体制を取らせたりしても、何の問題も無く動いたため、弱点は無くなったと言えるだろう。
「コア、これから、自立機械兵器の量産をしようと思う。」
「自立機械兵器?」
「ああ。いつまでもこいつとかだと味気ないだろ?」
「確かにな!」
それから、俺達は分裂していた普通のスライム達に、2匹ずつ、石、銅、鉄、銀、金、プラチナ、ミスリル、アダマンタイト、オリハルコンを食べさせた。耐性は、石から希少度が上がるにつれて強くしていった。
さぁ、防衛戦力の量産開始だ!
スライム達「美味い!この石美味い!!」
どうやら満足のいく石を食べられて満足のようだった。良かったよかった(作者)