第三話 防衛戦力作成(準備編)
コロナウィルスにも負けずに頑張ります!
「なぁ、コア。召喚するのもDPを消費するんだったよな?スライムと機械兵器って、何ポイントで召喚できるんだ?」
「スライムは1ポイント、機械兵器は50ポイントだな。」
へ?少なすぎないか?それともこれが普通なのか?そう思ってコアに聞いてみると、
「スライムも機械兵器も子供でも簡単に倒せるからだな。スライムは踏めば倒せるし、機械兵器は配線部分に水をかけたりすれば一発で壊れるからな。」
「なるほど、じゃあ鉱石創造はどれくらい使うんだ?」
マスターの鉱石創造はレベル10だから、どんなに凄い鉱石でも、10万DPあれば創れるぞ。」
ふむふむ、なるほど。ん?ちょっと待てよ?確か死神は、『食べた物に適応して進化する。やわらかい体を利用して、コーティング出来る。』みたいな事を言ってた様な気が…あれ?これは、最強の魔物をつくれるかもしれないな…
「なぁ、スライムって、分裂で増えたりする?」
「ん?ああ。日に3回分裂して増えていくぞ。殆どのマスターは、ある程度増えたら増えないように命令したりして、スライム達を強化するな。何で強化できるのかって言うと、スライムは体内のエネルギーが一定以上になると分裂して、繁殖しようとするんだ。その繁殖に使うはずのエネルギーを溜め込ませる事によって、強くなる。と言っても、所詮はスライムだから踏まれても死なない…かな?位にしかならないがな。」
ふむ、結構ありがたい情報だ。それなら何とかなるかも。
「コア、この世界で1番硬い鉱石はなんだ?」
「そうだな…ブルーマテリアルだな。世界で一度しか発見されてなくて、それも400年も前だから存在しないのでは?とまで言われている鉱石だ。」
「分かった。じゃあそれに各種耐性を与えてから創ってくれ。後スライムも2匹お願い。」
コアがはぁ?!って声を上げた。そりゃそうだよなぁ。 俺でもそうなるだろうし。
「何いってんだ?!防衛戦力を整えるんじゃないのか?!」
「もちろん整えるさ。まぁ、ちょっとやってみようと思った事があってな。」
約10分後、各種耐性を与えたブルーマテリアルとスライムができた。
「で?これでどうするんだ?まさかスライムに食わせるとかじゃないよな?」
「それ以外の何をするんだ?それで進化を促して、最高の防御を持つスライムにしようと思ってるんだ。」
「それだけじゃ戦力にはならないって言っただろ?!きいてたのか?!」
「聞いてたけど?ちょっと試したいことがあるから、ブルーマテリアルをスライムに食べさせたら、獣型の機械兵器と人型の機械兵器の召喚陣を第9階層に3つずつ設置しておいて。」
いきなり出てきた召喚陣っていうのは、一定時間で特定の魔物を自動召喚するものだ。ペースは魔物の強さにもよるけど、機械兵器の場合は1時間に一回。召喚する種族はしっかりと設定できるけど、出てくるサイズや形はは大まかにだけ設定出来る。召喚陣作成に必要なDPは、その魔物100体分と同じだけ必要になるから、50DP✕100で5000DP。これが計6つで3万DPとなる。結構安いな。
「マスター!ちょっとまて!俺は何も聞かされてないぞ!せめて何をやるのか位は教えてくれ!」
あ、そういえば自分の事でいっぱいいっぱいになってて何をやろうとしてたのか言うの忘れてた。
「コア!すまん!自分の事でいっぱいいっぱいになってて何をやるのかを伝えてなかったな。」
「まぁ、この状況だから仕方が無いか…でも次からはしっかりと教えてくれよ!」
どうやら許してもらえたようだ。次からはこんな事がないように気をつけないとな。
「で、何をやろうとしてるんだ?」
「スライムの1匹に、コアが出してくれたブルーマテリアルを食べさせて進化させるだろう?進化したことでブルーマテリアルの硬さと、コアがつけてくれた各種耐性を得られるはずだからな。日に3回分裂するなら、明日には8体に増えてるだろ?そこで機械兵器の各部位ごとにスライムにコーティングしてもらって外部装甲になってもらうんだ。そして1匹は命令機関に入り込んでもらって、そこで機械兵器を操作してもらおうと思ってる。それなら、弱点も露出してないし、独立して動くから、そう簡単には壊せないと思うよ。」
「なるほど、スライムたちは見た目に反して頭がいいから、色々と応用も効くかもしれないな…。よし!その方針でいこう!」
さて、これから面白くなるぞぉ!
スライム1「美味い!この石美味い!」
スライム2「いいなぁ…」
どうやらスライム1は、石に夢中でマスター達の会話を全く聞いていなかったようだ。
スライム2!大丈夫!次で美味いの食わしてあげるから!(作者)