冒険者登録
街に着いて気付いたがここはアルミルという街で「索敵」は街の名前も教えてくれるようだ。
Lv1でこの利便性ならこの先は一体どうなるのだろう。と、思わずにはいられない。
また、この世界には定番の冒険者ギルドが存在するようだ。
どの街にもあるようなのでアルミルで登録しておくことにする。
この世界の知識はスキル「賢者の英智」によって全て頭に入っているため、間違えることも無い。我ながら規格外のスキルだと思う。
「琴音、冒険者登録をするからステータスを変更しようと思う。琴音は登録するか?」
と、僕が聞くと、まるでそう聞かれるのを待っていたかのように
「勿論!」
と、歯切れの良い返事が聞こえた。
僕は琴音のステータス。名前の欄をカタカナで「コトネ」と変更した。
僕のステータスは名前以外にも冒険者として使えるステータスでないといけない。
たっぷり3秒間悩み、僕はこの世界で盾剣士として生活することにした。
名前…ショウ Lv1 ヒューマン
能力
HP…158/158 MP…23/23
筋力…124 敏捷…56
知力…98
スキル
・盾剣スキルLv3
・筋力強化Lv2
・武具召喚
この世界の一般的なパラメータは全て100が基準になっているので、そこそこ平均的な脳筋と言えるだろう。
「武具召喚」はレアではあるが、ありふれたスキルなので書いておくことにした。
このステータスで冒険者登録をしてこよう。
僕は琴音と手を繋ぎギルドへ向かった。
ギルドは木でできた大きな建物で木のドアを開けると、中にはたくさんの人がいた。
(これなら注目を集めずに登録を済ませられるな)と考えていると、何故か一斉に僕らを見つめてきた。
正確には僕ではなく、琴音をであったが。
琴音は僕には勿体ないほどの美人であるということを完全に失念していた。
仕方がなく視線を無視してカウンターで登録を済ませた。平均的なステータスのため、案の定何事も無く登録は終わった。