表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
守護山娘シリーズ  作者: 白上 しろ
62/78

大和三山は結ぶ⑲

 爆発の回数が段々と増えていきました。影のヤッカイ達はたくさんの塵を操り始め、耳成達のすぐ近くで爆発が起きるように仕向けていきました。大量の塵は地面に積もり始めます。

 

 耳成山。

耳成は塵に足がとられてしまい、爆発が起きる度にコロコロと転がっていました。影のヤッカイが地面で何か拾いあげました。

「焼きドングリみ~つけた !」

黒く焦げたドングリと同じように、真っ黒な耳成はいいました。

「焦げすぎだよ! ドングリも! 耳成も!」

影のヤッカイは耳成の顔を見ていいました。

「おっきな焼きドングリ!」

耳成は怒っていいました。

「耳成はドングリじゃないもん!」

耳成の側でまた爆発が起きて、耳成はまた吹き飛ばされていきます。影のヤッカイは愉快そうに言いました。

「ドングリ、コロコロ~♪」

起き上がった耳成は念を込めていいました。

「絶対! 倒してやるんだもん!」

しかし、影のヤッカイを倒す事は出来ず時間が経つばかり。悪いことに別のヤッカイも姿を現しました。耳成は慌てました。

「二人一緒にとかずるいんだもん!」

そして、またまた別のヤッカイが姿を見せました。

「何人いるの! 一人ずつだからね! 並んで! 休憩とかもちゃんと挟むから! 待つのが嫌なら、別の山回ってもいいよ!」

影のヤッカイ達は驚きました。

「別の山に押し付けた!」

影のヤッカイ達は戸惑った様子で相談し始めました。

「何言ってるんだ? こいつ・・・・・・」

「本当に守護山娘なのか?」

「こんなの相手にするの?」

耳成はなおも怒って、ヤケクソ気味にいいました。

「って言うか、せめて一人倒してから出て来てくるのが、順番というものじゃないの!!」

影のヤッカイ達は顔を見合わせました。

「よく分からないけど、とにかく順番の事で怒っているみたい」

「他の仲間達にも伝えておこう」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ