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Summer Echo  作者: イワオウギ
V
263/292

263.初めまして

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

┃ 初めまして。

┃ ウサギさんに頼まれ、このサイトに投稿している者です。

┃ 詳細につきましては、前回のスレッドをお目通しください。

┃ それと、

┃ 同スレッドにおいて、

┃ 最後のお礼コメントのあとに頂きましたコメントについては、

┃ 後日、ウサギさんに伝えます。

┃ ウサギさんの入院中の様子については、

┃ 前回と同様、

┃ 引き続き、ここにコメントとして載せていくことになっていますが、

┃ ただ、

┃ ウサギさんにあまり余裕がない状況ですので、

┃ 断念せざるを得ないこともあるかもしれません。

┃ 返事につきましても、

┃ 個別はちょっと厳しそうですので、基本的には一括になるかと思います。

┃ 宜しくお願いします。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

┌―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

│ ウサギです。

│ 昨日から、自分の口の中の唾が気になって仕方ありません。

│ ワタシのお母さん、

│ 妊娠したとき、唾の量が増えたと言ってました。

│ なので、

│ もしかしたらワタシ、よだれヅワリになるんじゃないか・・・って、

│ そう考えてしまったら、口の中の唾が気になり出して、

│ ちょっと増えてるような感じがして・・・。

│ 気にしないようにしよう、って思ってるんですけど、

│ どうしても気になってしまって、

│ 考えてしまって、

│ そしたら唾が余計に出てきてしまって、いつまで経っても止まってくれなくて・・・。

│ 気持ちの悪さや吐き気は、

│ 相変わらず、少しも良くなりません。

│ トイレに行くのだって、

│ ほんの3、4mの距離なのに、

│ 最近、体がうんざりするほどだるいおかげで、

│ かなりしんどいです。

│ 1歩1歩がとにかくきつくて、

│ トイレの前に着くと、いつも息が上がっています。

│ いつになったら治まってくれるんでしょうか。

│ 本当に治るんでしょうか。

│ もうイヤです。

│ もう、心が折れかけてます・・・。

│ この投稿にコメントしてくれた11名の皆さん、

│ あと、

│ 前回の投稿で、昨日の収録後にコメントしてくれた4名の方、

│ ありがとうございました。

└―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

┌―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

│ ウサギです。

│ だいぶ前のことですが、

│ 廊下で、他の患者さんたちに声をかけられたことがあります。

│ ワタシの病室の前を通ると、

│ 度々、戻してるような声が聞こえてきてたので、

│ 大変そうだな、って思ってくれてたみたいでした。

│ ワタシが、

│ 妊娠悪阻という、ツワリの重くなったものになっていて、

│ それで、

│ 毎日、何回も戻してることを伝えると、

│ 『まぁ、産むための試練みたいなものよ。

│  頑張りなさい』って、

│ そのとき、そう言われました。

│ 詳しい事情を説明していないし、悪気がないのは分かってます。

│ けど、

│ 試練って何?、って思いました。

│ こんな試練、()らないです。

│ 産む覚悟とか、

│ そういうの、試さなくていいです。

│ 普通に産ませてほしいです。

│ 正直言って、

│ なんで、この子はこんなにワタシを苦しめてくるんだろう・・・って思ってます。

│ そんなに産んでほしくないのかな・・・って思ってます。

│ 悪く思いたくないのに、

│ 悪く思ってしまう自分がいます。

│ 憎んでしまう自分がいます。

│ 妊娠しなければ良かったのに・・・って思ってますし、

│ 酷い人間だな・・・って自分でも思うのですが、

│ いっそのこと流産してくれたら・・・って、考えてしまいます。

│ どうしてあのとき、

│ 堕ろす、って言わなかったんだろう・・・って、

│ もう、ずっと、

│ ずっと後悔してて・・・。

│ もうイヤ、毎日毎日。

│ なんで、こんな目に遭わなきゃいけないの?

│ なんで、こんなに苦しまなきゃいけないわけ?

│ そんな悪いことした?

│ 教えてよ。

│ ワタシだって、普通に高校を卒業したかった。

│ 普通に高校を卒業して、

│ 普通に、みんなと大学生活を送りたかった。

│ けど、

│ 堕ろしちゃうの可哀相に思って、

│ 1年の我慢だからって思って、

│ それで、

│ 産んであげよう・・・って思ったのに、

│ なのに、

│ なんでワタシ、こんな思いしなきゃいけないわけ?

│ そんな悪いことした?

│ もうイヤだよ。

│ 耐えられないよ、こんなの。

│ なんで、こんな・・・。

│ ・・・。

│ すみません、

│ もう無理です。

│ 明日、

│ お母さんに、堕ろすことを伝えます。

│ ごめんなさい。

└―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「でも、

 ウサギさんは、実際にはそうしなかった」


┌―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

│ ウサギです。

│ 堕ろすことをお母さんに伝える、って言いましたが、

│ ひとまず、保留することにしました。

│ もう少しだけ、頑張ってみようと思います。

│ それと、

│ 先程、言い忘れてましたが、

│ コメントしてくださった12名の皆さん、ありがとうございました。

└―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

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