182.「その投稿の本文は
「その投稿の本文は、
最初のときと同じく、短いものだった」
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┃ 皆さん、前回はありがとうございました。
┃ あのあと、
┃ お母さんと一緒に産婦人科に行ってきました。
┃ 妊娠してました。7週目です。
┃ それと、やっぱり妊娠悪阻でした。
┃ 重症とのことで、
┃ 明日から、街の大きな総合病院に入院します。
┃ この3日間にあったことは、これからコメント欄に載せていきます。
┃ 途中までしか書けなかったら、ごめんなさい。
┃
┃ ろんりーウサギ
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「コメント欄を見ると、
まずは、サイトのみんなからのコメントが並んでいた」
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│ こんばんわー、と言うか、
│ こんゆうわー。
│ あのあとどうなったんだろう・・・って、ずっと気になってて、
│ 掲載時間のたびに、
│ またウサギさんが投稿してないか、チェックしてました笑
│ あちゃー、明日から入院ですか。
│ 多分、
│ 今、相当につらい状態なんでしょうね・・・。
│ 続きを書いてくれるなら大歓迎ですし、有り難く読ませて頂きますけど、
│ でも、あまり無理はなさらないで下さいね。
│ まずは、ご自身の体のことを第一に考えて下さい!
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│
│ 今日も暑かったー。
│ わたしの職場ね、
│ 上からのお達しで、クーラーがあんまり使えないもんだから、
│ 窓全開にして、部屋で扇風機をガンガン回してるんだけど、
│ その扇風機の風が、
│ なんかもう、生暖かいの。
│ 外でニガウリ育てて、緑のカーテンにしてるんだけど、
│ 有り難みをちっとも感じないわ。
│ これでもマシになってるのかしら。
│ そっちはどう?
│
│ そっか、
│ ちゃんと親に話して、病院にも行ってきたんだ。
│ 頑張ったね、お疲れ様。
│ 明日は朝早いのかな?
│ 入院の準備は、
│ 勿論、もう終わってるんだよね?
│ まだだったら、まずはそっちを優先して。
│ 私たちのことは後回しでいいから。
│ それと、
│ 説明してくれるのは有り難いんだけど、
│ 退院して、少し落ち着いてからにしたらどうかしら。
│ 今は明日からの入院に備え、
│ ゆっくり休んでた方が良い気がするんだけど・・・。
│ まぁ、でも、
│ こうして再びウサちゃんと話せて良かったわ。
│ またあとで来るからね。
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│
│ 初めまして。
│ 気になったので前回の投稿に飛んで、一気に全部読ませてもらいました。
│ 色々大変だったんですね。
│ 私も、
│ これだったら堕ろすだろうなー、って思いました。
│ あと、
│ 話は変わりますが、実は私も今年は受験生です。
│ 大学受験じゃなくて、高校の方ですけど。
│ 志望校の偏差値にまだ全然足りてないんで、
│ 今、必死になって勉強してます。
│ あ、
│ ひとつ言っておきますけど、
│ このサイトを覗いてるのはサボりじゃないですよ~。
│ 将来のための大切な社会勉強です笑
│ お互い、良い学校に入れるよう頑張りましょうね~。
│ では~。
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「そういったコメントが、数件寄せられていた。
ウサギさんのことを心配し、気遣っているコメントばかりで、
そのあとに、ウサギさんの書いたコメントが載っていた」
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│ あのあと、お母さんに話そうと思って、
│ 自分の部屋を出て、1階に下りていきました。
│ お母さんは、庭にいました。
│ エプロン姿で、洗濯物を干してました。
│ ワタシは台所のイスに座り、
│ お母さんの後ろ姿を見ながら、待つことにしました。
│ 「あら、ちっとも気が付かなかった。
│ 言ってくれたら良かったのに。体、大丈夫なの?」
│ カラの洗濯カゴを持ったお母さんが、
│ こっちに戻ってきながら、そう訊きました。
│ ワタシは、下を向きました。
│ お母さんに返しました。
│ 「えと、その・・・、
│ もしかしたら、そんなに大丈夫じゃないかも・・・」
│ 「・・・なら、やっぱり病院に行く?」
│ 「あ、えと、
│ ・・・うん、
│ その、病院には行こうと思ってるんだけどね、
│ でも、ちょっと話があって・・・」
│ 「・・・どんな話?」
│ 「・・・」
│ ワタシが、
│ 下を向いたまま、黙っていると、
│ お母さんが、少ししてから言いました。
│ 「・・・ちょっと待っててね、
│ 残りの洗濯物、干してしまうから」
│ ワタシは、
│ 「うん・・・」って返しました。
│ お母さんの足音が、
│ ちょっと急いだ感じで、洗面所の方へ離れていきました。
│ 続きます。
│
│ あと、かなり長いです。
│ 一応、その後のことをみんなに報告しようと思ってて、
│ 今までちょくちょく書き溜めてたのがあるのですが、
│ 既に50以上あります。
│ それと、
│ 細かい部分については、あちこち少しずつ変えています。
│ ご了承ください。
│
│ ろんりーウサギ
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