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Summer Echo  作者: イワオウギ
V
182/292

182.「その投稿の本文は

「その投稿の本文は、

 最初のときと同じく、短いものだった」


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

┃ 皆さん、前回はありがとうございました。

┃ あのあと、

┃ お母さんと一緒に産婦人科に行ってきました。

┃ 妊娠してました。7週目です。

┃ それと、やっぱり妊娠悪阻でした。

┃ 重症とのことで、

┃ 明日から、街の大きな総合病院に入院します。

┃ この3日間にあったことは、これからコメント欄に載せていきます。

┃ 途中までしか書けなかったら、ごめんなさい。

┃ ろんりーウサギ

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「コメント欄を見ると、

 まずは、サイトのみんなからのコメントが並んでいた」


┌―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

│ こんばんわー、と言うか、

│ こんゆうわー。

│ あのあとどうなったんだろう・・・って、ずっと気になってて、

│ 掲載時間のたびに、

│ またウサギさんが投稿してないか、チェックしてました笑

│ あちゃー、明日から入院ですか。

│ 多分、

│ 今、相当につらい状態なんでしょうね・・・。

│ 続きを書いてくれるなら大歓迎ですし、有り難く読ませて頂きますけど、

│ でも、あまり無理はなさらないで下さいね。

│ まずは、ご自身の体のことを第一に考えて下さい!

└―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

┌―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

│ 今日も暑かったー。

│ わたしの職場ね、

│ 上からのお達しで、クーラーがあんまり使えないもんだから、

│ 窓全開にして、部屋で扇風機をガンガン回してるんだけど、

│ その扇風機の風が、

│ なんかもう、生暖かいの。

│ 外でニガウリ育てて、緑のカーテンにしてるんだけど、

│ 有り難みをちっとも感じないわ。

│ これでもマシになってるのかしら。

│ そっちはどう?

│ そっか、

│ ちゃんと親に話して、病院にも行ってきたんだ。

│ 頑張ったね、お疲れ様。

│ 明日は朝早いのかな?

│ 入院の準備は、

│ 勿論、もう終わってるんだよね?

│ まだだったら、まずはそっちを優先して。

│ 私たちのことは後回しでいいから。

│ それと、

│ 説明してくれるのは有り難いんだけど、

│ 退院して、少し落ち着いてからにしたらどうかしら。

│ 今は明日からの入院に備え、

│ ゆっくり休んでた方が良い気がするんだけど・・・。

│ まぁ、でも、

│ こうして再びウサちゃんと話せて良かったわ。

│ またあとで来るからね。

└―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

┌―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

│ 初めまして。

│ 気になったので前回の投稿に飛んで、一気に全部読ませてもらいました。

│ 色々大変だったんですね。

│ 私も、

│ これだったら堕ろすだろうなー、って思いました。

│ あと、

│ 話は変わりますが、実は私も今年は受験生です。

│ 大学受験じゃなくて、高校の方ですけど。

│ 志望校の偏差値にまだ全然足りてないんで、

│ 今、必死になって勉強してます。

│ あ、

│ ひとつ言っておきますけど、

│ このサイトを覗いてるのはサボりじゃないですよ~。

│ 将来のための大切な社会勉強です笑

│ お互い、良い学校に入れるよう頑張りましょうね~。

│ では~。

└―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「そういったコメントが、数件寄せられていた。

 ウサギさんのことを心配し、気遣っているコメントばかりで、

 そのあとに、ウサギさんの書いたコメントが載っていた」


┌―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

│ あのあと、お母さんに話そうと思って、

│ 自分の部屋を出て、1階に下りていきました。

│ お母さんは、庭にいました。

│ エプロン姿で、洗濯物を干してました。

│ ワタシは台所のイスに座り、

│ お母さんの後ろ姿を見ながら、待つことにしました。

│ 「あら、ちっとも気が付かなかった。

│  言ってくれたら良かったのに。体、大丈夫なの?」

│ カラの洗濯カゴを持ったお母さんが、

│ こっちに戻ってきながら、そう訊きました。

│ ワタシは、下を向きました。

│ お母さんに返しました。

│ 「えと、その・・・、

│  もしかしたら、そんなに大丈夫じゃないかも・・・」

│ 「・・・なら、やっぱり病院に行く?」

│ 「あ、えと、

│  ・・・うん、

│  その、病院には行こうと思ってるんだけどね、

│  でも、ちょっと話があって・・・」

│ 「・・・どんな話?」

│ 「・・・」

│ ワタシが、

│ 下を向いたまま、黙っていると、

│ お母さんが、少ししてから言いました。

│ 「・・・ちょっと待っててね、

│  残りの洗濯物、干してしまうから」

│ ワタシは、

│ 「うん・・・」って返しました。

│ お母さんの足音が、

│ ちょっと急いだ感じで、洗面所の方へ離れていきました。

│ 続きます。

│ あと、かなり長いです。

│ 一応、その後のことをみんなに報告しようと思ってて、

│ 今までちょくちょく書き溜めてたのがあるのですが、

│ 既に50以上あります。

│ それと、

│ 細かい部分については、あちこち少しずつ変えています。

│ ご了承ください。

│ ろんりーウサギ

└―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

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