第九十八話
第九十八話
「さて、待ちに待っていたお客様の相手をしようかな」
俺はそう言ってお客様達の相手をしようとしたら、もう半数くらいが行動不能にされていた。
「ヤバい、俺の相手が居なくなる」
俺の予想以上にお客様達が弱いのか(盗賊達が接近していたのはスキルで確認していたのだが、ステータスまでは確認をしなかった)、それともうちの者達が張り切り過ぎているのかは分からないが、兎に角俺の相手が居なくなりそうなので俺は慌てて戦闘に参加した。
一応、頭っぽいのは残してくれているので、それは俺が担当しようかな。
「俺がお客様の代表者の相手をするから他はみんなに任せる、出来るよな?」
「はい、分かりました」
「は~い、わかりました~」
「はい、分かりましたですはい」
「はい、がう」
「はい、クマ」
「「「「「「はい、分かりましたご主人様」」」」」」
全員からの了承を貰ったので、俺は行動に移した。
こういう時に蒼玉達が賢いと馭者を残しておく必要が無いので非常に助かるのである。
蒼玉達もどこかでパワーレベリングして、いずれはドラゴンくらいなら鼻歌まじりに倒せるくらいなら安心度が増すのだが、今はまだうちのパーティーメンバーのパワーレベリングの方が優先だからもう少し待って貰わないといけない。
蒼玉達もパワーレベリングしたら何かに進化したりするのかな?
まあ、進化しなくても単純に強くなるなら問題ないか。
「お待たせ致しましたお客様、お客様の相手を私が務めさせていただきます」
「どうぞ良しなに」
俺はわざと慇懃な態度で盗賊の頭と思われる者の前でお辞儀した。
「この餓鬼!!ふざけてんのか!!」
盗賊の頭っぽいのはなかなかに激昂して襲い掛かってきた。
俺は慌てず剣を抜き放って対峙した。
そうこうしている間にもお客様達は減っていった。
みんなは俺の予想以上に余裕が有るのか、半数ではなく7割くらいを意識を奪ったり、手足の骨を折ったり砕いたりする程度にしていた。
新人達の方も殺しを忌避したりする事なく淡々と討伐をしていた。
今は戦闘中のためアドレナリンが出ているので大丈夫なのだろうが、戦闘が終わって落ち着いてからが人を殺したという事実にトラウマを抱えてしまうかの分水嶺となるだろう。
もし人を殺す事にトラウマを抱えてしまったとしても、魔物でレベルを上げて、盗賊の討伐ではなく家事系統の仕事を任せれば良いだけだから問題ないか。
こんな考え事をしながらも俺は盗賊の頭っぽい人の相手をしていた。
はっきり言っておこう。
この盗賊団は人数はそこそこ居るが、弱すぎる。
こんな程度だと、コイツらのアジトのお宝も期待出来ないかなぁ。
まあ、それはコイツらのアジトを確認して大したこと無かったらその時はコイツらを奴隷として売れば良いか。
これからも宜しくお願いいたします。




