第九十六話
今日は節分ですね。
皆さんは豆撒きますか?
私は豆撒きはしません。
これからも宜しくお願いいたします。
第九十六話
今日も晴天で良い旅日和である。
定石通りなら今日の夜辺りに盗賊が襲って来てもおかしくないのであるが、少し不安である。
何しろ擦れ違う行商人の人達も襲われたりしていないらしいので、行商人でもない俺達が襲われるとは思えないのである。
こうなれば、こちらから積極的に襲って行こうかな・・・
よし決めた。
明日の朝までに襲って来なければ、次の街に到着する予定を遅らせてでも【マップ】で探して近くの盗賊団を襲うとしよう。
近くにいなければ多少の遠出ならば仕方なしとしよう。
さて、取り敢えずは移動を続けよう。
ナテュール達にも盗賊団を潰す予定の事は内緒にしておこう。
もしキチンと盗賊達が現れて襲って来たらそいつらはアジトごと殲滅予定なので、その時はこちらからわざわざ盗賊達を探してから襲う事はないのでわざわざ言う必要は無いだろうしな。
途中、予定通りに昼食をとり、旅を続けた。
この辺りは本当に治安が良いのか魔物に襲われる事もなく、安全な旅が続けられた。
本当なら良いことなのだが、修行も同時にしたい俺からすれば不満が出てしまう。
本来の俺は、臆病で慎重すぎる位なのだが、ある程度安全性があるうちに経験出来る事は経験しておきたいのである。
いざという時に恐怖や焦りで身体が動かなくて大怪我や死んでしまうのは嫌なのでこんな好戦的になっているのかもしれない。
転ばぬ先の杖や降らぬ先の傘、濡れぬ先の傘、用心に怪我なし、石橋を叩いて渡るといった言葉は良い言葉だと今でも思っている。
レベルやステータスがいくら高かろうが、油断するのは馬鹿がすることである。
そういう奴は、「俺様は勇者だ最強なんだぞヒャッハー」とかになり、腹黒な国王とかに良いように使われて死んでいくのだと今でも思っている。
まあ、俺は勇者でも何でもないのでそんな事にはなりにくいが、それでも油断をしたり、有頂天になって良い理由にはならない。
それは俺だけではなく、俺のパーティーメンバーにも言える事なので、俺に出来る事は必要十分どころか、過剰と言われても良い位にやってもやり足りないと思っている。
死んでしまえばそれで終わりなのに勇者だからといって、あっさりのせられて自分の命を賭けた戦いに何の躊躇もなしに行くと言えるのがわからない。
そんな阿保な小説の中の勇者の事はおいといて、俺がここまで慎重なのはそんな阿保で馬鹿な小説の中の勇者達を反面教師としているからだと思う。
あそこまで根拠の無い自信はある意味尊敬に値する。
まあ、見習いたいとは思わないけどね。
取り敢えず、そんな訳で安全なうちにあらゆる経験は積んでおきたいのである。
だからキチンと襲ってきてくれよな盗賊達よ。
そちらが来ないならこちらから行く事になるからな。




