第八十八話
第八十八話
俺は今奴隷商館に到着後待合室で待っている状態だ。
どうやら昨日の晩に新しく奴隷が入荷してきた見たいで、その奴隷達のチェックをしている見たいで待たされているのである。
本来なら商館の主なり店員が対応しなければならないが、俺の方が待つので先に新しく入ってきた奴隷達の確認等をする様に頼んだので、早めに終わらせる為に店員総出で確認作業をしてくれている様だ。
他のお客もいないので出来る事である。
その作業が終わるまで俺はゆっくりと出された紅茶を飲み、茶菓子として出された砂糖菓子を食べてのんびりしていた。
「ジン様、お時間を取らせてしまい誠に申し訳ありません」
「あと少しで終わりますのでもう少々お待ち下さい」
店員さんの一人が恐縮してそんな事を言ってきた。
「いえいえ、全然問題ありませんよ」
「こちらの方が無理を言っているので、慌てずに確実に確認をしていただいた方がこちらとしてもありがたいですから、私の事は気にしないで下さい」
本来なら新しく入荷した奴隷は、健康状態を確認して、病気や呪い等の有無や欠損や得意不得意の確認、精神状態に過去の犯罪履歴の有無に奴隷の性格、習得しているスキルや加護に称号等の確認等、色々と確認しなければならない事があるし、その奴隷の教育状態も調べて必要なら読み書きや計算、礼儀作法等の教育もしなければならない。
やはり、読み書き、計算、礼儀作法が出来る奴隷の方が高値で売れるので、ただ単に食事だけ与えて売る位なら教育してから高値で売るのが奴隷商人の常識である。
これが出来ていない奴隷商人は三流未満のダメダメ奴隷商人であるとされているらしい。
もちろん、奴隷としての教育もしないといけない。
まあ、俺的にはまだ教育がさらていなくても俺が教育すれば良いやとしか思っていないし、パーティーメンバー全員をいっしょに教育してしまえば、新しく買った奴隷への教育をナテュール達に任せて(丸投げ)してしまえばナテュール達の復習にもなるし、一石二鳥というものである。
それに、まだまだ先の話になってしまうが、拠点となる場所が出来れば教育もキチンと出来るだろうし、俺的には教育されていようとされていまいとどちらでも大丈夫である。
どのみち、欠損がある奴隷であろうとも有能なスキルを持っている者やこれから伸びそうな者であれば買うつもりなので教育の有無で買わないという選択はないのである。
「ありがとうございます」
「その様に伝えておきます」
「それではもう暫しお時間をいただきます」
「何かありましたらこちらの呼び鈴を鳴らしていただければ対応させていただきますので、何なりとお申し付けくださいませ」
「それではジン様私はこれで失礼させていただきます」
「私はこれから確認作業の手伝いに戻らさせていただきます」
俺がぼんやりとそんな事を考えていたら店員さんに鈴を渡された。
俺に呼び鈴を渡した店員さんはそう言って部屋から出ていき、奴隷の確認の応援へと向かった。
今回は対面するまで【マップ】での確認はしないつもりなので、当たりがいるかどうかも楽しみだし、この調子だと紹介状もなんとか手に入りそうなので、どのみち俺的には最低限の目的は果たせそうである。
ただし、俺が目的地としている街の奴隷商人と繋がりが無いなんて事にならなければそれで良いのだが、繋がりが有るよね?
無ければそっちの方角の街の奴隷商人への紹介状を書いてもらって、数珠繋ぎの様にして行くしかないかな?
もしくは、遠回りしてでも紹介状の貰える街を回って行って、最終的に目的地の街に繋がる様にしていく事も視野に入れておこう。
その方が精神的なダメージが少ないだろうからな。
はてさて、どうなる事やら。
これからも宜しくお願い致します。




