第八十三話
これからもよろしくお願い致します。
第八十三話
料理の用意が終わってからこれからの予定を考えていたら、十分くらいでみんなが宿へと帰って来た。
みんなの顔は満足感が溢れていたので、買いたい物とかは買えたのだと思える。
反省会も含めた夕食ではあるがみんなの顔を見ると、料理を楽しみにしているのがありありと分かる顔をしていたので、とっとと座らせる事にした。
「みんな、反省会の後に食事にするから反省会は早く、そして丁寧にするぞ」
「そして、食事の後に今後の予定を言う積もりだから忘れるなよ」
俺がこれからの反省会等の予定を軽く言うとナテュールがみんなを代表して質問してきた。
「今後の予定は食事の後で大丈夫なのですか?」
「みんな今日の夕食を楽しみにしていただろ、食べた後だとみんなの集中力がなくなると思うから反省会だけは先にしておきたい」
「今後の予定の方は明日直ぐの予定というわけではないので食後でも大丈夫だ」
「ご主人様が良いのでしたら我々は全然問題ありません」
「お恥ずかしながら夕食が楽しみなのは本当の事なのでその方が有難いです」
ナテュール達は恥ずかしそうにしていたが、料理が冷めない様にテーブルには出さずにアイテムボックスにしまったままにしているので出している時と違い、匂いが無いのでまだましなのだろうが、それでも楽しみにしていてくれるのは作り手からしたら嬉しいものである。
話がそれてしまったので元に戻そう。
「それじゃあ先ずは反省会から始めようか」
「はい、分かりました」
「は~い」
「はい、ですはい」
「はい、がう」
「はい、クマ」
それからダンジョンでの反省点をみんなで話し合って反省会は一時間程度で終わった。
「よし、反省会はこれぐらいにして食事にしようか」
「はい、楽しみです」
「たのしみ~」
「楽しみ、ですはい」
「楽しみ、がう」
「楽しみ、クマ」
みんなワクワクした顔でテーブルの上に料理が出されるのを待っていた。
俺はテーブルの上に次々と料理を並べていった。
テーブルの上がいっぱいなるまで並べたところで食事の音頭をとることにした。
「さぁみんな、食前の挨拶をしたら食べようか」
「静座、一拝一拍手」
俺が先導して全員で一拝一拍手をする。
その後、フシを付けて食前感謝の和歌を詠う。
「たなつもの 百の木草も 天照す 日の大神の めぐみえてこそ」
「「いただきます」」
「いただきま~す」
「いただきます、ですはい」
「いただきます、がう」
「いただきます、クマ」
神道での食前の挨拶を終えてからみんなで食事を楽しんだ。
何時もながら短くてすみません。