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ご都合主義の異世界転生  作者: 柾木 神々
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第七十五話

 第七十五話


  とうとうダンジョンに潜る当日になった。


  今はダンジョンに向かって走っての移動中である。


  蒼玉達を使わないのは走る事による鍛練と、ダンジョンに潜っている最中に蒼玉達の世話が出来ないからである。


  早く拠点が欲しいなぁ。


  俺達が潜ろうとしているのは冒険者ギルドが冒険者初心者に推奨しているダンジョンになる。


  今現在分かっているのは三十階層迄である。


  これ以上の深さがあるのかは分かっていない。


  単純に潜った最高記録が二十九階層迄で、そこから更に下に降りる階段が発見されてはいるが、そのまま下に潜らないで戻ったらしいので三十階層より下があるのかが確認されていないのと、ダンジョンは成長するので、もしかしたら四十階層や五十階層と増えていっているのかも知れないと言われている。


  このダンジョンが発見されてから五百年以上経っているのでもしかしたらこのダンジョンはもう初心者向きではなくて、ちゅうきゅうしゃあや上級者向きのダンジョンに迄成長しているのかも知れない。


  ちなみに、当たり前だがダンジョンにはコアがあり、ダンジョン内で死んだらダンジョンに吸収されてしまう。


  ただ、死んだらぐに吸収されるのではなくて、少し時間的に猶予ゆうよがあるらしい。


  もし蘇生薬等があるのならその猶予ゆうよがある内に蘇生させなければいけない。


  そして、ダンジョンに吸収されると言ってもぐに消化吸収されるのか、それとも何処どこかに集められてゆっくりと吸収していっているのかは今もって謎であるらしい。


  ダンジョン内に出てくる魔物は、倒したらドロップアイテムを残して死体は消えてしまうのである。


  これはダンジョンがそれを餌に侵入者をより奥へと誘い込もうとしているのではないかと言われている。


  そして、勿論もちろん宝箱も見付かっている。


  これもゲームの様に下層に行けば行く程良い物が出てくる。


  そして、これは理由が分かっていないが、ランダムな階層で一階層に転移する事が出来る転移部屋が存在する。


  小説やゲームでは、五階層や十階層(ごと)に転移部屋があるのだろうが、この世界のダンジョンでは、いきなり二階層に転移部屋があったり、十階層以上潜ってからあったりと完全にランダムらしい。


  ちなみにこれから潜ろうとしているダンジョンは、確認されているので四、九、十、十二、十七、十九、二十一、二十三、二十五、二十九階層にあるらしい。


  あと、ダンジョンの十階層ごとにボス部屋があり、ボスを倒さないと次の階層へは降りられない仕組みになっており、今回のダンジョンでは十階層のボスをクリアに転移部屋があると言う仕組みらしい。


  転移部屋には魔物は侵入して来ないらしいので、一種の安全地帯として認識されているが、何も襲って来るのが魔物だけとは限らないので完全な安全地帯とは言えない。


  更に、冒険者ギルドで発行して貰えるダンジョン用の(ライセンス)には何処どこのダンジョンの何階層迄潜ったのか自動的に記録されるらしいので、それを全員分貰っている。


  このライセンスの詳しい説明は面倒臭いので省かさせて貰う。


  その他にも色々とルール等を教えて貰った。


  そして、ギルドでは、ダンジョン内で有用なアイテムも売っていたので幾つか買っておいた。


  そのアイテムの中には、緊急脱出用の一階層の入り口迄転移が出来る物もあった。


  これは魔物が半径三メートル以内にいなければ使用出来るらしい。


  このアイテムはダンジョン内の宝箱と魔物のドロップアイテムとしてしか入手出来ていない。


  しかし、一階層からでも結構頻繁ひんぱんに出てくるので売り切れてなくなると言う事はないらしい。


  その為、ダンジョンの周りには冒険者ギルドや武器防具屋に宿屋、道具屋とか最低限の設備は整っているらしい。


  それならダンジョン周りの宿屋に蒼玉達を預けてダンジョンに潜れば良いのだろうが治安的にはあまり良くないらしいので今泊まっている宿屋にそのまま預ける事にした。


  取り敢えずそう言う理由も相まって走っているのもある。


  そうこうしている内にダンジョンに着いた。


  今日はこのまま宿屋で一泊して、明日からダンジョンに潜ろうと思う。


  今日は武器防具屋とかを見まわってめぼしい物があれば買う位にしておこう。


  明日からはダンジョンか、何処どこ迄潜ろうかな。


  まぁそれはナテュール達の調子を見て決めよう。


  幸いにも食料は大量にあるから大丈夫だからな。

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