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ご都合主義の異世界転生  作者: 柾木 神々
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第七十二話

令和という元号にまだまだ馴染めない。

令和初のこどもの日ですよ。

 第七十二話


  初めての盗賊団討伐から二日が経った。


  特に皆の精神にストレスがかかり過ぎてPTSD(Post Traumatic Stress Disorder :心的外傷後ストレス障害)になったりなりそうな感じは見受けられない。


  皆はよく食べてよく寝ていた。


  寝ている間にうなされている者もいなかった。


  勿論もちろんその間も街中の簡単な依頼をこなしていたけどね。


  なので、今日もこの前と同じ程度の規模の盗賊団を討伐しようと思う。


  ただ、この前と同じ程度と言っても全体的なレベルは今回の盗賊団の方が上なんだけれどね。


  このまま盗賊団の討伐を続けていって、全体のレベルアップと野営に慣れてもらうというのもある。


  あとは、言い方は悪いが、いざというときの為に、人殺しに慣れてもらうというのもある。


  まあ、人殺しに快感や快楽を覚えたりしない様には注意するけどな。


  あくまでも殺さなければならない時に躊躇ためらわない様になって欲しいだけだからね。


  大丈夫だと思える様になれば余裕があれば生きたままで捕縛する様にするけれど、それはまだまだ先になるだろうけどね。


  さて、そろそろ皆も出発の準備が終わったみたいだから出発しようかな。


  今回の盗賊団は、前回の討伐団のアジトよりも遠い所にあるから前回よりも日数がかかるだろうけどそこは仕方ないよね。


  今回の盗賊団の内容は人数とアジトの方角とおおよその距離しか皆には教えていないので、現地に着いたらあとは自力で探してもらおうと思っているので、見付かるまではしばらくかかると思うのだけどそこは実地での要訓練となるだろうね。


  さて、どのくらいでアジトを発見出来るかな?


  それに、盗賊団の見張りに見付からずに探索出来るかどうかも訓練になるだろうな。


  そこは頑張って貰うとして、更にもうひとつ位何か課題を加えるとしよう。


  課題は馬車での移動中にでも言えば良いから考えておかないとな。


  何か適当な課題は無いかな?


  課題を考えつつ馬車での移動を開始した。


  初日は街の近くでも比較的出てきやすいゴブリンやウルフなどを倒しつつ野営が出来そうな場所を見付けて野営をした。


  さてさて、なるべく簡単ではなくて今回の討伐で出来そうな課題は何か無いかな?


  あっ、かなり難しいかも知れないけれどなんとか課題をひねり出したぞ。


  課題が決まったので、早速皆に課題を教えておこう。


「皆、今回の討伐には俺から一つ課題を付け加えようと思う」


「課題内容は、盗賊達にバレない様に殲滅する事」


「バレない様にですか?」


「そうだ、出来れば誰にも見付からずにアジトを発見して盗賊達に見付からずに殲滅する事」


  ナテュールが皆を代表して確認してきたので答えておいた。


  多少の失敗は問題なしとするつもりだが、それを言えば甘えに繋がりそうなのでそこは内緒にしておいて最低限の許容範囲のみを言う事にする。


「不測の事態が起こってしまったなら最悪見付かっても良いが、今の皆の実力なら見付からずに殲滅出来る筈だ」


「分かりました、やってみます」


「やってまる~」


「やってみるがう」


「やってみますですはい」


「やってみるクマ」


  皆はやる気になってくれた。


  おだてた様になってしまったが、実際にレベルやステータス、スキルの構成からしたら十分に可能なので後は経験を積んで慣れるしかない。


  この感じだとまるで暗殺者を育てているみたいな状況だけど、俺の目指すところは万能な感じになってくれる様にしたいので、あわてず急ぐという矛盾していそうな訓練にみられていそうだが、そこは諦めようと思う。


  現に、今は索敵系統に隠形おんぎょう系統、罠作成や罠の解除などをメインに訓練しているが、他にも魔法や各種の武器での戦闘や防御の訓練もやっている。


  そうする事で少しでも生存確率を上げて安心材料を増やしておきたいというのもある。


  さて、今回の討伐の出来はどうなるのかが楽しみでもあるな。


  思い付きで言ってみた課題だけど意外と良かったのかも知れないな。


これからも宜しくお願い致します。

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