第七十一話
遂に令和になりましたねか
第七十一話
特に何事もなく夜中の十二時になった。
ナテュール達も特に問題なく野営していた。
この調子であと数回野営をしていけば大丈夫だと思う。
この後、装備の再点検をしていよいよ盗賊団への夜討ちとなる。
俺達の装備は革鎧系統で揃えているので、フルプレートアーマーとかみたいにガチャガチャ音が鳴ったりしないのでそこは気にしていないが、装備の点検をする癖をつける為なので敢えてしている。
「さて、いよいよこれから盗賊団のアジトに夜討ちをかけるがそれぞれの準備は大丈夫か?」
俺がナテュール達に声をかけて確認をとった。
「はい、大丈夫です」
「大丈夫だよ~」
「大丈夫がう」
「大丈夫ですはい」
「大丈夫クマ」
全員が大丈夫そうだったので盗賊団のアジトへと音を出さない様に気を付けながら移動した。
アジトに着く頃には夜中の三時を少ししか過ぎる位になっているので、着いたらアジトの様子を軽く確認してから夜討ちとなる。
今のところ、[マップ]で確認しても特にアクシデントはおこりそうにない。
魔物も夜中だからと言って強いのが出てきているということもなかった。
まあ、盗賊団の規模やレベルからいってそんなに強い魔物は出て来ないとは思っていたが、やはりと言ったところだ。
夜中だからと言って急に強い魔物が出る様なら盗賊団も余程の大規模でレベルも高くないと、魔物のせいで盗賊団が全滅してしまう事になる。
それだとそこに拠点をおく意味がない。
だから、今回の盗賊団や、これから暫くターゲットにしようと思っている盗賊団なら夜中の魔物でも十分にナテュール達でも対応出来る。
と言うか、対応出来ない様なら今回の盗賊団の討伐は計画していなかった。
さて、そうこうしているうちにアジトが目視出来る所に着いた。
「盗賊団のアジトに着いたが、どうして入り口に見張りが居ないんだ?」
盗賊団がアジトにしている洞窟の入り口を確認してみたら見張りでもおいているかと思っていたが、見張りらしき者は誰も居なかった。
[マップ]で確認したのはあくまでも人質になりそうな囚われの人が居ないかと、他の誰か又は、魔物等に盗賊が殺られていないかとかなので、入り口に見張りが居るか居ないかは確認していなかった。
「このままアジトに強襲をかけても良いかも知れないが、一応、魔道具や結界の類いや罠がセットされていないか[神眼]と[マップ]で確認してみる」
「はい」
「は~い」
「はいがう」
「はいクマ」
「はいですはい」
皆に入り口をチェックする事を言ってから確認してみたが、特に何も無かった。
ただ単純に盗賊団が油断しているだけだとの結論になった。
こちらが気にし過ぎなのだろうが、油断して怪我したりミスしたりしたくないのでこれはこれで良しとしよう。
「とくに罠とかも無かったので、このまま突入で問題ない」
「あとは皆で頑張ってくれ」
あとを皆に任せると言うと、ナテュール達は無言で頷いた。
そして、音をたてない様にしてアジトの洞窟内に突入していったので、その後ろを付いていった。
予定通り盗賊達を殲滅していったが、ナテュール達はとくに躊躇する事もなく淡々としていた。
カヨウ迄あまり気にした様子が無かったのは少し驚いたが、取り敢えず盗賊団の殲滅後に全員の様子を見る事にしようと思う。
俺自身も二人ほど殺したが、俺もとくに嫌悪感とかはなかった。
まあ、こんなもんなのかな?
躊躇するよりも良いと思っておこうと思う。
殲滅も終わったが、全員とくに嫌悪感を抱いたりトラウマになったりはしていなさそうだった。
そして、案の定戦利品も大した物は無かった。
今回はこれで一旦街に帰るが、次は二日後位に次の盗賊団を討伐する様にしよう。
その二日で問題は出て来ないとは思うが、もしフラッシュバックの様な事が出るなら、心のケアを考えないといけないからな。
これからも宜しくお願い致します。




