第六十九話
第六十九話
さて、いよいよ盗賊団の討伐の予定日となった。
どうやらナテュール達も準備がととのっているみたいである。
「さて、いよいよ盗賊団の討伐だが、少しだけ盗賊団の情報を言っておく」
「盗賊団の規模は全員で32名、特に名の知れた盗賊団員は無し、人質にされそうな囚われの者も昨日の段階では居ないそうだ」
「あと、残念な事にお宝を溜め込んではいなさそうである」
「まあ、今回は初めての盗賊団の討伐なのでスキルの【マップ】を使ったが、次回からは【マップ】で得た情報は教えないのでそのつもりでいてくれ」
「盗賊団のアジトは街から南西に馬車で丸一日といったところだ」
「そこの付近の山にある洞窟をアジトとして利用している」
「アジトのある洞窟付近は森になっているので隠れやすいからな」
「ただし、森の中ではゴブリン等の魔物も出るからそちらにも注意をはらう様にしてくれ」
「盗賊は皆殺しでかまわない」
「ここまでで何か質問はあるか?」
「無ければこのまま馬車を使わず徒歩で出発するぞ」
「御主人様、徒歩ですか?」
俺の徒歩との発言にナテュールが聞き返してきた。
「ああ、徒歩だぞ」
「まあ、徒歩と言うより走るんだけどな」
「走るがう?」
「そう、走って行ってついでに持久力を少しでも上げようと思ってな」
「他に質問は?」
「盗賊は皆殺しでとおっしゃっておられましたが、今までに違法に奴隷にした者がいないかの確認は如何されますか?」
「そうだな、だったら盗賊団の首領に幹部連中は出来るなら生かして捕らえよう」
「ただし、仲間を危険にさらす様な場合は生かして捕らえ様とは思うな」
「はい、分かりました」
「皆もそのつもりでな」
「は~い」
「はいがう」
「はいです 」
「はいクマ」
「他に質問はあるか?」
「他に質問が無いなら出発するぞ」
特に質問が出なかったので盗賊討伐に出発した。
蒼玉達には悪い事をしたと思うけれど、今のうちに出来うる限り基礎力を身に付けたいから我慢してもらおう。
お詫びとして、今回の討伐が終わったら蒼玉達がひく馬車に乗ってピクニックにでも行かないと駄目だろうな~。
特にここのところ蒼玉達を構ってあげていなかったからな~。
いくら賢い子達といえども、ちょっと可哀想だし下手すれば拗ねてしまうだろうからな~。
そうだ、ピクニックついでに蒼玉達のレベリングでも考えておこうかな。
目指せ!!蒼玉達による魔物の轢き逃げ。
なんか字面が物騒だけど、馬車で魔物の討伐依頼の場所に着いた時に、蒼玉達も自衛出来た方が安心出来るから仕方が無いと思っておこうかな。
出来れば蒼玉達が一頭でオーガあたりなら瞬殺、四頭揃えばドラゴンにでも太刀打ち出来る位なら少しは安心なんだけどな~。
えっ?それは過剰戦力って?
そんなの知るか!!
あっ!そうか、ドラゴン系を従魔にして、蒼玉達の護衛にすれば良いんた!!
よし、そこを狙いつつも蒼玉達のレベリングもしていこう。
「あの~、御主人様、どうされました?」
「何か上の空で走っておられますが」
俺が蒼玉達の育成計画を考えながら走っていたら、ナテュールに心配されてしまった。
「いや、今回の盗賊団の討伐が終わってから蒼玉達のご機嫌とりとレベリングでもしようかなと考えていただけだよ」
「蒼玉達のレベリングですか?」
「そうだよ、蒼玉達もレベルを上げておいた方が安心出来るからね」
「それは分かりますが、御主人様はどこにむかって蒼玉達を鍛え様とされているのですか?」
「いや、蒼玉達が単独でオーガあたりなら瞬殺出来る位かな?」
「御主人様、一応言っておきますが、普通の方も、普通の冒険者も馬にそこまで求めませんからね」
「それは分かっているけれど、出来れば蒼玉達を強くしておきたいからね」
ナテュールにあきれ半分に注意されながら目的地に向かって走り続けた。
もちろん、蒼玉達もきっちりと鍛える事も頭の中で確定したけどね。
この世界では強くある事は最低限必要な事だからね。
心配性の方が生き残る確率は絶対に高いと思いたいからね。
大丈夫だよね。
うん、少し不安になってきた。
俺って世間から見たらずれているのかな?
う~ん、永遠の謎だな。
まあ、世間からずれていても、ずれていなくても『まあ、いっか!!』でいこう。
とにかく、今は盗賊団の討伐に集中しようかな。
今のペースだと目的地に着くのに丸二日と半日(12時間)位かな。
ペース配分を間違わない様に注意だけはしておこう。
これからも宜しくお願い致します。
若干主人公が変な感じになっているのは仕様ですので大丈夫です。




