第六十七話
第六十七話
ナテュール達は盗賊の討伐を希望してきた。
「よし、決めた」
ナテュール達の希望を聞いて、俺はようやく今後の方針を決めた。
「今後は盗賊の討伐を中心にしていく」
今後は盗賊の討伐で修行をしていく事にした。
数はこなせないだろうがそこは諦める事にした。
というか、近場に盗賊がそんなにゴロゴロしていたらとっくに領主が騎士団を派兵しているだろうしな。
それに、冒険者からしたら、危険性は高くなるがその分、儲けも多い。
まあ、全ての盗賊が大量のお宝を持っているとは限らないからそこは博打になるけどね。
基本的に、盗賊の持っているお宝などは盗賊を討伐又は、捕縛した者に所有権が移るのだが、盗賊によってはお宝をすぐに売り飛ばしたりするのもいれば、溜め込むのもいるのでまさにピンキリなのである。
ちなみに、盗賊が所有していたお宝の中で、所有者がハッキリと分かる物であろうとも、無償で返却しなければならない事は無い。
所有者がどうしても返却してほしい場合は、冒険者ギルドの立ち会いのもとでの交渉となる。
その時に折り合いがつかなければ無理に返却する必要は無い。
例え相手が貴族であろうとも譲歩する必要も無いし、貴族側から何らかの圧力があれば、冒険者ギルドが全力で対処してくれるらしい。
過去に貴族側からの圧力があった事もあったらしいが、その時は、その貴族の領地から冒険者がいなくなり、最終的には圧力をかけた貴族がお取り潰しになり、国から冒険者ギルドと圧力をうけた冒険者に対して謝罪されたらしい。
それ以降、不当な交渉は無くなったそうだ。
裏で冒険者から無理矢理取り返そうとした貴族等もいたが、そちらも冒険者ギルドによって企みを潰された。
その後、盗賊の討伐事態は発表されるが、討伐した冒険者は機密扱いとなった。
冒険者ギルドからの依頼で盗賊の討伐をうけた場合は、盗賊のお宝はギルドが全て買い上げる場合が主流となっているらしい。
一応、ギルドの買い上げを拒否する事も出来が、その場合はギルドの対処が遅れる場合があると忠告をされる事になる。
要するに、自己責任なのである。
話を戻そう、盗賊の規模もピンキリなので大規模の盗賊の討伐となると冒険者の方も大規模になるか騎士団の出番となる。
一応、この周辺には大小合わせて約二十もの盗賊団が存在する。
これが多いのか少ないのかは微妙なところである。
何故なら、余程の辺境でなければこの位の数が存在すると冒険者ギルドで聞き込んでいたからだ。
俺が盗賊の討伐を渋っていたのは、今の段階で大規模の盗賊に遭遇したら俺以外のメンバーにもしもの事がありそうだったからである。
俺が一人で殲滅しても良いのだが、それだとメンバーの成長に繋がらないので嫌だったのである。
しかし、ナテュール達は盗賊の討伐を希望してきたので、これからの討伐計画を慎重にたてなければならない。
小規模の盗賊団から討伐するのは当たり前として、もっと深く考える必要がある。
計画をたてるのに二、三日かけよう。
その間はメンバー同士で適度な組手や街中でのかくれんぼや鬼ごっこをしていてもらおう。
そうと決めれば後は説明と諸注意をして今日は買い物でもして終わろう。
食堂を出てから一度宿屋に戻り、俺はこれからの予定をみんなに言った。
「これからの予定について軽く言っておく」
「まず、盗賊の討伐を希望すると聞いたので、明日から二、三日はそれにそった計画をたてるので、その間はみんなで、街中でのかくれんぼや鬼ごっこをしてもらう」
ここまではみんなからの異論は無かった。
「一応、街中とはいえ、スラムとかには近付かない様にしてくれ、だいたいの事はナテュール達だけで対応は出来るだろうが念のためだ」
「次に、盗賊の討伐は、規模の小さい盗賊団から潰して行く」
「ただし、冒険者ギルドの依頼としては受けないからそのつもりでいてくれ」
「取り敢えず今日はこれで解散、買い物でもしておいてくれ」
「明日は朝一で鬼ごっこかかくれんぼかその他かを言うので朝食後に一度集まってくれ」
俺は取り敢えず明日朝一の予定を告げてから解散をしてもらった。
さて、俺は今からでも計画をたてないとな。




