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ご都合主義の異世界転生  作者: 柾木 神々
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第五十九話

すみません。

話があまり進みませんでした。

第五十九話


 結局、俺の図書館通いによる本のコピー作業は十日も掛かってしまった。


 第一の理由としては、一日にコピーする本の冊数にむらがあったからである。


 その日の気分であったり、図書館に来館していた人の数によってコピー作業を見られない様にしようと思えば、どうしてもむらが出てしまうのである。


 第二の理由としては、俺達以外の人が、本を元の位置に返さなかったりする場合があるからである。


 言わなくても分かると思うが、敢えて言っておこう。


 俺がコピーし終えた棚に、まだコピーを終えていない本を返す馬鹿が何人も居たのがその原因である。


 確かに図書館を利用する時に司書の人からは、「本を破損させない、本を盗まない、本をなくさない」とかの注意事項はあったが、「本を元あった棚に戻して下さい」とは一言も言っていなかった。


 その理由は後で知ったのだが、司書の人は、例え全然違う棚に本を戻しても、探している本が何処にあるのかが分かる図書館内限定の魔導具があるらしい。


 本を盗まれたりしたら分からないらしいので、図書館内限定の便利魔導具という位置づけだと教えてくれた司書さんは言っていた。


 それでも十分じゅうぶんに凄いとは思うのだけれどなと思った。


 余談ではあるが、図書館を出る時に、カウンターで水晶球に手を置いて、「あなたは借りていない図書館の本を隠し持っていますか?あなたは図書館の本を破損させましたか?」とか聞かれて、そこで嘘を言えば即身柄を捕獲される仕組みらしいです。


 これもまた中々に凄い魔導具だと思いました。


 因みに、毎年この確認作業で十人前後の人が捕獲されるそうです。


 大半が破損させたのを隠している人らしいです。


 話がれましたが、第三の理由が、司書さん達が司書室の奥にある作業部屋で本の修復作業や筆写による写本作りをしていて、図書館の本棚にコピーしていない本が無い場合があるからである。


 図書館には司書さんは大体四十から五十人働いているらしいのだが、その内五人前後がカウンターにて貸し出しや返却の手続きや、図書館から出て行く際の確認作業をしたり、本を探している人の質問に対応したりしているそうで、それ以外の人は本の修復作業や写本作業をしているそうです。


 一応、修復中の本と、写本中の本のリストはカウンターにあるので、その作業中の本を読みたい場合は言えば貸し出しは出来ないが、図書館内で読む分には持って来てくれました。


 そんなこんながあり、何とかこの図書館にある本は全てコピー出来ました。


 流石に禁書扱いの本はこの図書館にはありませんでした。


 図書館でのコピー最終日の帰り際に、駄目元で司書さんに聞いてみたらあっさりと教えて下さいました。


 禁書扱いの本の内、比較的リスクの無い本は、王都の図書館に禁書区画が設けてあり、許可証を持った人なら禁書区画内でのみ読めるそうです。


 流石に貸し出しはしていないみたいでした。


 そして、それ以外の禁書は、王城の禁書保管庫にあり、ここは、国王様の許可が無いと、例え王族の人達であろうと読めないそうです。


 意外にアッサリと教えて貰えましたが、これは別に教えても大丈夫な内容らしいです。


 ただ、その事は言いふらさない事を言われましたし、誰にでも教えている訳では無いそうです。


 どうやら司書さん達から見て、大丈夫だと思える人にのみ教えているそうです。


 そして、司書さんからその事を教えられた人の名前やらの基本情報を全ての図書館に回して、図書館の利用後の質問に、「あなたは禁書の事を国からの許可無く誰かに教えましたか?」か増え、ここで教えてしまっていたら衛兵さんのお世話になって、何時いつ誰に教えたか等をかれて、その後、図書館の利用が出来なくなると云うペナルティーが発生してしまうと良い笑顔で言われました。


 中々怖い笑顔でした。


 顔は笑顔で、目の奥は笑っていないと云う典型的な見本の笑顔でした。


 何となく今更図書館の利用説明になってしまいましたが、兎に角、その三つの理由により、コピーに十日も掛かってしまったのは予定外でした。


 更に余談ですが、修復不可で、写本が終わった本は、廃棄処分したり古本屋に売ったりせずに、まず王都の図書館に運ばれてから、変なのろい等がかけられていないかのチェックをした後に、王城に運ばれて、時間経過の無いマジックバッグに入れて本を保管されるそうです。


 理由としては、いつか魔法による修復が出来るその時まで大切にされているそうですと司書さんが言っていました。


  一般的に古本屋にあるのは、図書館からの物では無くて、個人の物が売られていると教えてくれました。


 なぜこの国がそうしているのかは知らないそうですが、特に何かの陰謀とかそんなのでは無さそうなので、そこはスルーしておこうと思います。


 兎に角、コピーを終えて、明日からは本屋巡りをしようと思い、宿屋へ戻って夕飯を美味しく三人で頂いた後は、コピーを終えた達成感で心地好い眠りにつきました。


 そうそう、奴隷商館から、後三日から四日位で新しい奴隷が奴隷商館に運ばれて来るとの伝言を貰いました。


 どうやら、途中で魔物が出て、それを迂回した為に予定の日数を超えた事を教えに来たみたいでしたが、その可能性がある事はあらかじめに聞いていたので、本屋巡りの時間が出来たと思う事にした。


 この世界では、やはり商隊の到着は長めにみておかないと駄目なんだろうと改めて思いました。


 如何に元の世界が日時に厳格なのかが分かる出来事である。


 運送業の皆さんその節はありがとうございました。


 これからも頑張って下さいと頭のさがる思いでした。


 流石にこの世界で元の世界の様にしろとは思えないよな~。


 さぁ、気を取り直して明日からの本屋巡りを頑張ろう。

最後の方はあまり突っ込まないでいただけると有り難いです。

読んで下さって有り難うございます。

これからも宜しくお願い致します。

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