第五十六話
ほんの少しは長く書けたかな?
第五十六話
すっかり図書館と本屋の事を忘れていたけれど、その事は置いておいて、奴隷商館へとようやく着いた。
そして、受付に行って戻って来たことを告げると、セバスさんが受付にやって来た。
「ジン様お帰りなさいませ」
「待たせてしまったかな?」
「いえいえ、その様な事はございませんよ」
「では、午前の時の続きを見ていただきましょうか」
「宜しく頼みます」
俺はナテュールとカヨウを引き連れて続きを見せて貰った。
「こちらが午前の続きとなっております」
セバスさんが午前中に案内してくれた続きの部屋を案内してくれたがやはりパッとした奴隷は居なかった。
しかし、午前から今までの案内してくれた部屋は普通の人族の奴隷の部屋だった。
「ここからは獣人族を始めとした色々な種族の部屋となっております」
「こちらであればよりご希望に添える事が出来ると思っております」
「こちらでもご希望に添う奴隷が居なければもう当商館にはどこかが欠損してしまっている奴隷しかおりません」
「後は、数日後に王都に仕入れに行っていた者が帰って来た時に仕入れた奴隷を見て頂くしかございません」
ん?数日後に新しく?
「数日後に新しく奴隷が入るの?」
「はい、何やら辺境の村の幾つかが魔物によって滅ぼされたり、滅びはしなかったけれど、魔物による被害のせいでたち行かなくなった村も多数あった様で、その時の借金奴隷とかも多く出たとの事でした」
「他にも色々と理由は有りますが、これ以上詳しくは申し上げられませんけれどそこはご了承下さいますようお願い致します」
「兎に角、普段であればある程度当商館にて教育をしてからの販売となりますが、教育をする前の奴隷でも宜しいのであれば数日後に新しく入ります」
「ふ~ん、そうですか」
数日後に新しく入るなら今日無理矢理買わなくても大丈夫かな?
けれど、少しでも面白そうな奴隷が居れば今日買って、そして数日後に新しく入る奴隷も見ても良いかな。
かなり不謹慎であるのは分かっているのだけれども敢えて言おう、運が良かったと。
まぁ、俺が村を潰したりした訳じゃ無いのであまり責めないで欲しいけどね。
そして、もし俺が奴隷を買ったらその奴隷を大切にすれば良いだけなのでそこはそれで良しとしよう。
俺に責任が無い事にまで手をさしのべていられないしね。
兎に角、全ては今日と数日後の奴隷を見て買う買わないを決めてからになるかな。
さて、獣人ブロックには良い(面白い)奴隷(人材)は居るかな?
そう思いながら確認をしていった。
結論から言えば残念な事に良い(面白い)奴隷(人材)は居なかった。
微妙に良い(面白い)奴隷(人材)は居たけれど、数日後の奴隷の入荷を待っていて、その時に売れていてもまぁ大丈夫かなと思う位の奴隷(人材)だったので保留としておいた。
そして、欠損がある奴隷に関しては今日は確認せずに数日後の奴隷の確認の時に確認する事にした。
何故なら、もし欠損を治してしまったら、その事に気付いてしまった人達が群がって来そうな気がしたので、やめておいた。
群がって来られたらこの街からとっとと出て行くつもりだから図書館や本屋、奴隷の入荷の確認とかが出来ないのが無念となるからである。
それならば、直ぐには売れそうもない欠損のある奴隷を買って只でさえ人手が足りないのに、余計に人手を足りなくするのは下策だと思ったからである。
「セバスさん、今回の購入は止めておきます」
「数日後に入荷して来る奴隷を確認させて貰って、その時に欠損のある奴隷も確認させて貰います」
「一応、今回気になった奴隷も居ましたので次回の時にその奴隷を購入するかどうかも決めさせて貰います」
「左様でございますか、では奴隷が入荷致しましたら泊まられている宿の方まで当店の使いの者を知らせに行かせます」
「入荷の日程は多少ずれるかも知れませんのでそこはご了承下さいますようお願い致します」
「それは仕方の無い事だと思いますので大丈夫ですよ」
「宿の方はもし私達が留守なら宿の人にでも言付けをお願いします」
「宿の人には言っておきますので」
「はい、そのように致します」
そう言って宿の名前を伝えたりしてから奴隷商館を出た。
今回気になった奴隷は一応残しておいてくれるとセバスさんが言っていた。
さて、それまでの間に図書館の本を全てコピーしてから本屋巡りでもしようかな。
ナテュールとカヨウには悪いけど二人には図書館では本の片付けとかをして貰わないとな。
図書館と本屋巡りを終わらせるまでは冒険者稼業は暫しの休業だな。
これからも宜しくお願い致します。




