第五十四話
すみません、安定の短い回です。
第五十四話
セバスさんの後を付いて行った。
その先にあった奴隷を待機させている部屋は別に鉄格子で仕切られている様な事もなく、極極普通のドアであった。
若干驚いているとセバスさんが部屋のドアをノックしていた。
仕方ないねん、ナテュール達の時は応接室の様な部屋で全てのやり取りが終わってしまったから普段、どんな所に居てたか見てないねん。
ナテュール達にも態態聴こうとは思わへんかってん、わてわる~ないねん。
ハッ!なんか変な方に脱線してしまった。
気を取りなおして、ひと部屋ひと部屋案内してもらって各部屋にてキチンと面接というか面談というか、兎に角確認していった。
因みにひと部屋に四人の奴隷が生活というか待機していた。
部屋の広さは大体十二畳で、二段ベッドが二つある他は机が二台と椅子が四脚という奴隷が待機している部屋にしてみるとかなり豪勢というか予想外な感じであった。
セバスさん曰く、不衛生な部屋に押し込めておくよりも衛生的な部屋でキチンとした教育をほどこしておく方が高く売れるので最終的には利益が上がるらしい。
勿論犯罪奴隷等の問題有りな奴隷は流石に鉄格子で仕切られている部屋らしいけどね。
一応、昼食を取りたいので幾つかの部屋をまわってから一旦昼食を取りに奴隷商館をあとにした。
勿論セバスさんに昼食後に再び訪ねる事は言ってある。
俺達が昼食を取りたいというのもあるが、奴隷達も昼食があるらしいので丁度良かったというのもある。
「二人とも午前中に会ってみた奴隷の中で気になった者はいた?」
昼食を取る為の店をぶらぶらしながら探している道中に二人に聞いてみた。
二人的にはあまり愉快な話ではないが聞いておいた方が良いのも確かなので聞かない訳にはいかない。
俺が主人なので気にする必要無いだろとか阿呆な事は言わない。
何故なら気が合わない者よりも、気が合う者との方が戦闘時とか他の時にも連携が取りやすいからである。
そう言うところを軽視する奴はこの世界では死にやすい。
それがまだまだ短いがこの世界で育った俺の持論だし、軽視した人がアッサリ死んでいっていると冒険者ギルドで聞いていた。
まぁ、そんな阿呆な事をしている様な人の事は置いといて、ナテュールとカヨウに午前中に会ってみた奴隷達の印象を聞いてみた。
「そうですね、強いて言うなら可もなく不可もなくと言った感じでした」
「特に気になる人は居なかったよ~」
どうやら二人とも可もなく不可もなくって事か。
「そうか、分かった」
「午後に期待ということにしておこう」
「もしかしたら午後に会う者達の中に良い人材がいるかも知れないからな」
「午後から会う者達の中にもこれと言う者が居なければ可もなく不可もなくの者達の中から二、三人選ぶ事になるかも知れないからな」
「はい、分かりました」
「は~い」
午後からの部に期待と言うことにして美味しそうな飯屋探しといこう。
なかなか話がひねり出せなくて大変です。
誰か何処かに才能売っている所知りませんか?
もしかしたら次回は来月かも・・・
一応、今月中に投稿出来る様に頑張ります。
今後も宜しくお願い致します。
主人公の変な言葉使いは仕様ですので大丈夫です。