第四十一話
短いですが、きりが良かったのでそのまま投稿しました。
あまり進んでいません。
二年でたった四十話。
遅筆で申し訳ありません。
第四十一話
街中を俺達は工房にむかって歩いていた。
馬達は俺達の後を逸れる事も逃げ出す事もなく大人しく付いて来ていた。
なかなかに賢く良い馬達である。
とても良い買い物であった。
馬達に乗らないのは素人がいきなり街中での乗馬なんぞ出来るかっていうのと、うまく乗れたとしても一頭余ってしまうのでそれなら手綱をひいていこうと思っただけである。
そして、暫くすると遂に目的地の【ばしゃってさいこうっす】にたどり着いた。
そして馬達とナテュールとカヨウを店先に待たせて俺は店に入っていった。
「こんにちは~、どなたかいませんか~」
店に入っても誰もいなかったので奥に向かって声をかけてみたら返事がかえってきた。
「いらっしゃいっす、お待たせして申し訳なかったっす」
「すみません、スレイプさんに聞いて来たんですが、馬車を作って貰えますか?馬達は店先に待たせているので確認して下さい」
「わかったっす、馬車はどんな感じにするっすか?」
「そうですね、馬は四頭いるので、馬車を四頭で牽いたり二頭で牽いたりと両方出来る様にして欲しいですね」
「箱馬車風にするっすか?それとも幌馬車風にするっすか?どんな感じにするっすか?」
そんな感じで注文をつけていき馬達の確認もしてもらったりして値段交渉もなんとか金貨二百五十枚から二百二十枚に下げて貰った。
「それじゃぁ完成は大体十四日位かかるっすけど大丈夫っすか?」
「分かりましたそれで大丈夫っす」
いかん、口癖がうつってしまった
「完成したら俺達が泊まっている宿屋に伝言しておいて下さい」
俺は何もなかったかの様に宿屋への伝言を頼んで宿屋の名前を告げて馬達とナテュールとカヨウを連れて宿屋へと帰った。
お代は馬車を受け取る時で良いみたいだった。
宿屋に帰ってきた俺達は、馬達の分の代金を追加で渡してから店の人と一緒に、馬達を宿屋の馬小屋へと連れていった。
えっ?工房の名前について何か言ったりしないのかって?
するかそんな面倒臭い事。
店の名前は店主の自由である。
勝手にしろって感じっす。
いかん、だんだん侵食されてきているかも。
「さて、ナテュールにカヨウ、馬達の名前を考えるぞ」
「「はい!!」」
宿屋の部屋に戻った俺達は早速馬達の名前を考えるなのであった。
これからもよろしくお願いいたします。