第三十二話
すみません、作者側の諸事情により、自分で予定していた日時に投稿出来るか微妙だったので、かなり短いながらも投稿させて貰いました。
第三十二話
さて、二人に対しての聞き取りを再開しようかな。
メールの確認はほんの数秒だったので、二人には俺が少し考え事をしていた様に見えていたと思う。
まぁ、大丈夫だと思いたいと言うのもあるけどね。
「さて、二人に確認したいのだけれど答えて貰えるかな?」
「「はい、何でしょうか?」」
俺の問い掛けに二人はハモって返答してきた。
種族や年齢が違うのにハモって返答していると言う事は、奴隷商館での教育の賜物だろうか?
それともただ単純に、偶然タイミングが合ってハモっただけなのだろうか?
まぁ今はそんな事は気にしないでいいか。
「俺は、鑑定が出来るスキルを持っているのだが、二人のステータスを奴隷商館で見たら、種族が人族ではないのに君達二人の事を奴隷商人の説明では二人は人族と言っていたのだが、それは何故なのかな?」
俺は、スキル【神眼】の事を微妙に暈しながら二人に疑問を投げ掛けた。
俺が質問すると二人はあからさまに動揺していた。
動揺するって事は俺が気付かないとでも思っていたのか?
それとも単なる鑑定のスキルでは気付かない位の隠蔽を施していたのか?
それとも鑑定のスキルってそれほど貴重だったのか?
はたまた鑑定のスキルを持っている者が冒険者をしているのが少数で、普通なら商人でもやっているとでも思っていたのか?
まぁ、鑑定のスキルは結構持っている人は多いとギルドでの世間話で聞いていたし、鑑定のスキルで気付く様な隠蔽なら他にも気付く人がいたはずだし、商人が持っている可能性が高いのは当たり前なので、そんなバレ易い方法はとらないだろうし、冒険者でも鑑定のスキルを持っている人はごまんといるので、動揺したって事は鑑定のスキルではバレない様な隠蔽を施していたのに俺に見抜かれた事に対して動揺でもしたのかな?
他にも理由があったとしても、今は置いといて、隠蔽していた理由に注目しておこう。
それに、よく見ると二人は動揺しながらもお互いを見て困惑していた。
この様子だとお互いに見た目と種族が違うと言う認識が無かったのに俺に言われて初めて気が付き、自分以外にもいたのかって感じで見つめあっているってところかな?
まぁ、俺の勝手な想像はちょっと横に置いといて、二人にはきっちりと説明してもらおうかな。
急いでいたので今回は読み返しが出来ていない状態での投稿ですので内容がおかしいかもしれなかったのですが、お読みいただき有り難うございました。