第百四十八話
第百四十八話
ダンジョンアタックを続けてようやく5階層にたどり着いた。
1階層からここまでは特に変わった魔物も居なかったし、宝箱も発見出来なかった。
まあ、宝箱はこんな低階層では設置されていないだろうから期待はしていなかったので、あまり気にしていない。
たとえ宝箱が設置されていたとしても、低級のポーションや普通品質の薬草とか、街中でも買える様な物だろうし気にするだけ無駄なのかもしれない。
神々が関わったダンジョンだからといって、低階層から高品質な物品が宝箱内に入れてある筈はないと思う。
神々はそこまで甘くはない。
たとえ自分達が楽しみながら創ったダンジョンだとしてもだ。
いや、逆に自分達で創ったからこそ、そういうところは厳しめに設定していると俺は思っている。
そもそも、元からこのダンジョンの難易度はかなり高目だと思っている。
難易度高目といっても、1階層目からいきなりドラゴンが出てきたりとか、滅茶苦茶な設定にはされていないのは転生神が保証していたから、流石にそこは信用しておいた。
そもそも、このダンジョン創造の目的が俺達へのプレゼントが大前提だから、そこだけは信用しておかないと何も出来ない事になる。
ただ、転生神からいまだにダンジョンに関するメールの追加が送信されてきていないのが気掛かりではある。
追加内容が多過ぎてメール作成が追い付かないのか、他の神々からのチャチャがはいってメール作成が出来ないのか、それとも、神々の悪戯心でわざとメール作成をしていないのか、その他の理由なのか分からないが、いい加減にメールを送ってきてほしい。
兎に角、今は目の前の5階層にあるダンジョンボスのボス部屋に入る前の休憩をしっかりとらないといけない。
このボス部屋のダンジョンボスはまだまだ弱いだろうけど、油断して足を掬われない様にしないといけない。
取り敢えず、今回はサンドウィッチとコーンスープにしておこうかな。
これまでの戦闘を振り返っても特に危なげ無く出来ているし、連携もきちんととれている。
余程の高ランク、高レベルの魔物でもない限りは大丈夫だと思う。
よくこんな事を言ったりすれば、それがフラグとなり、ボス部屋に高ランク、高レベルな魔物が出現するかもしれないが、そんな事になれば、俺が全力でみんなを守りながらボスを叩き潰すだけである。
神々もそんな状況にしても面白くならないと理解しているだろうから、そんな3流どころか、5流にもなれない様なダンジョン創造をしないという、ある意味絶対な信頼をしている。
このダンジョンを探索している俺達を見て、神々が楽しむと以前に知らされているので、無理ゲーとかには絶対にしないと言える。
ゲームマスター側からしたら、こんな低階層で終了してしまう様なゲームは屑ゲーとしか言えないので、ゲームマスター視点でも面白くもなんともないので、俺達も神々も楽しめない状況にはしないと言える。
そこは信頼、信用出来ると思っている。
それにしても、この玉子サンド美味しいな。
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