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ご都合主義の異世界転生  作者: 柾木 神々
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第十三話

すみません。


前回に冒険者登録だと言って終わっていましたが、冒険者登録までいけませんでした。


次回こそ登録までいってみせますので見捨てないで下さい。

第十三話





 もうそろそろ俺達の順番だ。


「次の者!」


 俺から見て十人位前にいる行商人さんらしき人が荷馬車と一緒に城壁の門の所にいる衛兵さんの指示に従って進んで行った。


 そこで荷馬車の荷物検査をされてから行商人さんらしき人は衛兵さんに案内されて詰所みたいな部屋に入って行った。


 どうやらそこで衛兵さんからいくつか質問されて、その質問に答えると言う事をしているのだろう。


 まぁ、そのせいでなかなか行列が解消されないのがだ、街の安全の為には仕方のない事なのだろう。


「次の者!」


 そんな事を考えているとどうやら俺の順番になった様だ、衛兵さんの順番をうながす呼び掛けが聞こえた。


「ジン君、門の内側に入ったらそこで私達の事を待っていて下さい」


 タイトさんから街の事についての案内とかもあるので門の内側で待っている様に言われた。


「あっはい、わかりました」


「君、早くしてくれないか?」


 タイトさんと話していたら、門の衛兵さんに早くする様に言われた。


「すみません。すぐに行きます」


 俺はあやまってから衛兵さんの所に進んだ。


「君の荷物は?」


「特にありません。後ろの行商人さんに同乗どうじょうさせてもらっていましたから特に荷物らしい荷物はありません」


「では、こちらに来てくれ」


 俺は荷物らしい荷物を特に持っていなかったので、すぐに詰所みたいな部屋に進んで行った。


「では、ここで街に入る為の税金として銀貨一枚と身分証を出してくれ」


「はい、これで良いですか?」


「ああ、そうしたらこの水晶玉に両手を乗せてくれ、俺がこれからする質問に正直に答えてくれ」


 どうやらこれがタイトさんが言っていた水晶玉のようた。


 この詰所みたいな部屋は大体十二畳位の広さで、窓は無く、入り口の扉を閉めると真っ暗になるような感じだった。


 後で知った事だが、もし俺が犯罪者で、その事が発覚すれば衛兵さんもろともこの部屋に閉じ込められて、部屋の外に応援の衛兵さんが到着してから入り口が開けられて犯罪者を取り押さえる手はずになっているそうだ。


 もしも中で暴れたとしても部屋の壁はかなり頑丈に作られているので、壁や天井、床を破壊しての逃亡は不可能になっており、入り口も犯罪者と発覚した瞬間に自動で閉じられ、扉そのものも魔法で強化され、扉の破壊も不可能となる。


 そもそも、部屋に一緒に閉じ込められている衛兵さんが取り押さえようとするのでゆっくりと部屋の破壊をする事は出来ない。


 もし、衛兵さんを人質にしたとしても、人質になった衛兵さんは殺されたものとして対処されるとなっているが、部屋に一緒に入る衛兵さんは四人なのでそうそう自由に暴れる事は出来ない。


 もともと二人の衛兵さんは部屋で待っており、残り二人で詰所みたいな部屋まで案内する手順になっている。


 例え審査を受けるのが俺の様な子供でもその対応の仕方は変わらない。


 例外としては赤ん坊位らしい。


 貴族になるとこの検問も身分証の提示と本人確認だけで終わってしまうらしい。


「では、最初の質問だ。君は今までに犯罪を犯したか?」


「いいえ」


 衛兵さんの質問に答えたら、水晶玉が青く光った。


 それを衛兵さん達が確認してから、


「君は、この街に犯罪を犯しに来たのか?」


「いいえ」


…………………………


………………………


……………………


…………………


………………


……………


 その後、いくつもの衛兵さんからの質問に答えていった。


「協力ありがとう。質問は以上だよ」


 身分証を返してくれながら衛兵さんがそう言ってくれた。


「結構色々聞かれるんですね」


「アハハ、まぁこれが我々の仕事の内の一つだからね。面倒だからと言ってここで適当にしてしまうと犯罪者を捕まえるチャンスを逃してしまったり、犯罪を犯そうとしている者を街に入れてしまう事になってしまうので頑張っているよ」


「ご苦労様です」


「そう言ってもらえるとこちらも助かるよ。この質問が長すぎるって文句を言ってくる人もいるからね」


 そんな事を話ながら俺は門の内側に着いた。


「それじゃあ私は仕事に戻るけど、迷子にならない様に気をつけるんだよ」


 そんな事を言いながら俺をここまで案内してくれた衛兵さんは仕事に戻って行った。


 同じ四人の衛兵さんが付きっきりで門で街に入る者をチェックするのではなくて、一組一組が順番に交代していっているみたいだ。


 ちなみに一つの門で左右に各六組が交代でしており、その他に左右に各十人がもしもの時の為に待機しているらしい。


 門から見える街並みは、見た目は中世ヨーロッパの街並みが近いみたいだが、街中のそこら辺にう○ちがあると言う事はないようだ。


 そんな事を考えていると、タイトさん達がやって来た。


「ジン君すまない、待たせてしまったかな?」


「いえ、僕も今出て来たところですよ」


「これからどうするんだい?」


「そうですね、まず、宿屋で部屋をとってから、明日にでも冒険者に登録したり、装備品をそろえたりしたいですね」


「宿屋なら私が教えておいた所だと料理は美味しいから行ってみると良いよ。残念ながら私は違う宿屋になってしまうからね。何かあったら教えてある私が泊まる宿屋に来てくれると良いよ。五日位ならこの街にいるからね」


「いえいえ、ここまで同乗させていただいてこちらこそお世話になりっぱなしなのでそこまでしてもらったら悪いですよ」


「じゃあ、私はもう行くけど何か困った事があったら遠慮無く言ってくれたら良いからね」


「本当にここまでありがとうございました。困った事が無い時にまた会いたいですね」


 タイトさん達は挨拶をしてからそれぞれ宿屋と冒険者ギルドに向かって行った。


「さて、俺も宿屋に行くかな」


 時間も丁度夕方になるところなので俺はタイトさんに教えてもらった宿屋へと向かって歩いていった。

 




次回は冒険者登録を予定しておりますので宜しくお願いします。

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