第百十四話
第百十四話
翌日、予定通りに街に着いたが、街に入る為の行列がなかなかに長かった。
まさか行列に並んでいる時間が3時間以上掛かるとは思わなかった。
この辺りの街ならば行列がそこまで長いとは思えなかった。
まあ、その行列も終わり、俺達の順番は次なのでそれぞれの身分証を出し、盗賊団に捕らわれていた人達の方は、盗賊団に捕らわれていた事などの説明もあるだろうし、俺達も事情の説明をしなければいけないので、街の中に入って買い物をしたりするのはまだまだ掛かるだろうけどね。
こればっかりは仕方がないので諦めている。
ただ、どれだけ早く終わるかはこの街の衛兵さんたちの手際によって変わるので何とも言えないのが面倒臭い。
後は、賄賂をせびったり、難癖をつけて強請やたかりをしたりなどの悪徳衛兵に当たらない事を祈るばかりである。
とは言っても、スキル【マップ】で確認して悪徳衛兵でない事は確認済みなのでその事は安心出来るんだけどね。
そしていよいよ俺達の番になったので、身分証を確認してもらってから盗賊団から解放してきた人達の事や、盗賊団の事、そして、盗賊団のアジトがあった場所などについて等を報告しておいた。
結局解放されて街の中に入れたのは4時間以上経ってからだったので、今日のところは全員で宿をとって夕飯をとってから休んで、冒険者ギルドに行くのは明日にした。
夕飯は、宿の人に無理を言って特別に豪華な物にしてもらった。
明日になれば盗賊団に捕らわれていた人達から解放されるので、今回の豪華な食事くらいは全く問題ない。
明日の予定としては、朝食後に冒険者ギルドに全員で行き、そこでの事情の説明をしてから、盗賊団から解放した人達をギルドに預けて、その後、時間によっては昼食にして、その後に3班から4班くらいに別れて買い物をしたりする積もりである。
そして、1日2日くらい間をあけてから一旦街の外に出て、捕まえている盗賊達を衛兵か冒険者ギルドに引き渡す予定である。
どちらに引き渡すかは明日冒険者ギルドに説明する時に聞く予定なので、それまでは未定としている。
まあ、街に入る時に衛兵さんには仲間が数日遅れで盗賊達を運んで来ると言ってあるので、俺達が盗賊達を運んで来ても問題はないだろうが、それでも衛兵でおろうが、冒険者ギルドであろうが受け入れ態勢をとってもらう為の説明も必要だろうしね。
対応してくれた衛兵さんは、衛兵でも冒険者ギルドでもどちらに引き渡しても金銭的には変わらないが、引き渡した後の安心感では冒険者ギルドよりも衛兵の方が上らしい。
確かに冒険者ギルドにはそんなに多くの牢屋は無いだろうし仕方がないかなとは思う。
それに、冒険者ギルドに衛兵さんの方から誰がどれだけの盗賊を引き渡してきたかとか、依頼対象の盗賊の有無もキチンと報告してくれるらしいので、実質衛兵さんに引き渡す事になるとは思うけどね。
まあ、それも明日の冒険者ギルドでの報告時の話し合いで決まるから今は取り敢えず保留かな。
今はとにもかくにも豪勢な夕飯を楽しもうかな。
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