第百三話
第百三話
俺はナテュール達と一緒に盗賊どもをスキル【監獄】の中の牢屋に1人ずつ入れてから、馬車で行ける所まで馬車で進んだ。
盗賊達のアジトがある山の麓の森の端までたどり着いてから馬車をスキル【アイテムボックス】に収納してから、蒼玉達をスキル【厩舎】に入れてから全員で【隠密】やらを総動員して森の中を進んでいった。
たまに遭遇する魔物は速やかに排除して、俺のスキル【アイテムボックス】に解体せずにそのまま収納して進んだ。
俺だけは途中で見付けた薬草や果物を素早く採取しておいた。
何時、何処で、どれだけの薬草とかが必要になるかも分からないから念のためである。
まあ、いざとなればスキル【アイテムボックス】の機能で増やす事が出来るが、スキル【採取】系のレベルも上げたいし、もしかしたら、採取する場所や時期によって効能が上昇したり、変異した物が有るかもしれないという淡い期待もあるのである。
そんな可能性はほぼ無いが、少なくてもスキルのレベルは少しずつでも上がるだろうから問題はないのである。
薬草等の中にはスキル【採取】のレベルによっては採取出来なかったり、採取出来ても品質がかなり低下する物があると、冒険者ギルドの資料室にあった本や図書館にあった本、そして、買った薬草事典の中にもあったので、俺だけではなく、皆にもスキル【採取】は時間が有ればどんどん上げる様に言っている。
ちなみに、盗賊達のアジトには最短距離で向かっている。
捕まえた盗賊達の言っていたルートは盗賊達の見張りが居たりするらしいので、そのルートは使わない様にしている。
一応、スキルの【気配察知】、【魔力察知】とかの察知、探知、感知系で確認もしているし、スキル【マップ】も使っているので、もし盗賊が居ても盗賊達よりも先にこちらが発見出来るので大丈夫である。
最短距離である直線上に居ない盗賊は、俺が1人で【隠密】系のスキルを全開にしてステータスゴリ押しでとっとと捕縛してスキル【監獄】に収監して、ナテュール達に合流する事を繰り返している。
「皆、そろそろ盗賊達のアジトが見えてくるから一旦止まれ、少し休憩をとれ」
盗賊達のアジトが目前に迫ってきたのでナテュール達を一旦休ませる事にした。
別にナテュール達は疲れていないのだが、逸る気持ちを落ち着かせる為に休憩をとらせた。
気が急いてしまうと思わぬ失敗をしてしまうので、落ち着かせることは大切である。
本来なら自分達で出来る様になって欲しいが、まだまだ経験不足気味なので今回は俺が強引に指示を出した。
特に今回は人質も居るし、もしかしたら元騎士の様な者も居るかもしれないので、慎重になってもなりすぎる事はないと判断した。
俺はこんな事でパーティーメンバーを失うつもりは更々ない。
今回は本当に徹底的に潰す積もりであるので、細心の注意をはらう積もりである。
油断なんかしてたまるか。
これからも宜しくお願い致します。




