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remember  作者: 楡ぽん
6/8

#6『罪』

「愛子……どうしちゃったんだよ…」


「…アナタ……のせいよ」


愛子の口が開き、俺にそう言った。


「……なンで…アんなことヲしタノ?ネぇ………コタエテヨ」


愛子の口は更に俺を責めたてる。

俺の…せい?

思い出せない……過去に何をしたんだ……俺は…


「おとーさん!やめて!思い出そうとしないで!!」


いろはが金切り声をあげた。

と、愛子の腹から黒い何かが勢いよく飛び出した。

血が滴るソレは彼女の腹から這い出ると、こちらを見据えた。


姿は人の形をしており、全身はどす黒い血で染まっている。

髪は長くボサボサで、目は赤く口は頬まで裂けていた。


ソレは口の両端を吊り上げて、赤い目を細めると


「愛シ……テルワ…………ア…ナタ……」


そう言った。

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