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#1『見知らぬ部屋のベッドの上で』
目が覚めたら見知らぬ部屋のベッドの上に寝ていた。
「ここは……どこだ?」
なんだか頭が痛い。
上半身を鈍器で殴られたかのような鋭い痛みが頭に走った。
真っ白な壁紙、まだ新しいカーペット。
その他の家具もきちんと配置されていて、全く生活感を感じない。
本当にここはどこなのだろう。
「部屋の外に出てみるか」
ベッドを降り、ドアへと歩いていく。
ドアノブを回そうと握った直後、ドアをノックする音が聞こえ内側に開け放たれた。
勢いよく内側に開いたドアは、俺を軽く弾き飛ばした。