表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/69

其の島に伝はる民話

 その島には、白い夜が訪れる。


 霧である。

 月が出ると、その様相は一層引き立つ。

 おぞましいほどに美しい。

 

 その原因は誰も知らぬ。

 漂う海風の具合か、それとも大地の呼吸がためか。

 そもそも島の人間は、そんなことを気にも留めぬ。

 そう()るものだと思っている。

 




 特殊である。

 異様である。

 昼に見た景色は、そこにはもうない。


 漁港の明かりは幻想的だ。

 夜になって尚、光を唯一失わない。

 海沿いのコンクリートは絶えず濡れている。

 

 降りかかるは潮か、

 はたまた立ち込める濃い霧か……。





 この島は内地と違い過ぎる。




 ――異形の者も、居る。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ