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壱番 定食屋「ところてん」

最初なので二話連続投稿♪

誤字脱字があれば教えて下さいm(__)m

「いらっしゃいませぇ~!あ!ユキじゃん!何食べてく?割引するよ~」


ここは定食屋「ところてん」。何故ところてんという名前なのかと言うと、初代店長が基本主食がところてんだったかららしい。すごい食生活だ。初代店長さんの言い残した言葉は「ヘルシーこそが……一番なのさ……バタッ」ちなみにバタッは効果音ではなく、店長の言い残した言葉らしい。しかもそれ言った瞬間に逝ったそうだ。面白い初代店長さんだ。今ではこの定食屋「ところてん」は三世代続き、町に愛され続けている。ここにオレ、“ユキ”・アトラは朝飯を食べに来たのだが、席はもう一つしか空いていない。どうやら朝から大繁盛のようだ。ここには久しぶりに来たが、全然変わってない。何だか落ち着く。オレはその空いてる最後の席に座る。隅っこで凄い陰気だ。これ人から見たら「あいつ絶対友達少ないもしくわいねーわ(笑)」的な感じに思われると思う。

「で何食べる?」

にこやかに注文を聞いてくるのは、ユミ・マギサ。ここの看板娘である。オレから見ても超がつく程可愛い。可愛すぎる。金髪のボブヘアーをしていて、背は低め、身体の線は細いのに出るところは出てるし、顔は幼いが整ってる。こんな美少女滅多にいない。特にこの笑顔が反則級に可愛い。この笑顔見たさにリピーターになる客も多い。

「ん~、オススメある?」

久しぶりに来たので今何があるかよくわからないから聞いてみることにした。

「ところてんかな~?自家製ところてん!お値段僅か、56金!」

「おぉ、ヘルシーこそが?」

「一番なのさバタッ♪」

このノリの良さも彼女の人気の1つである。

「じゃあ、コーヒーとサンドイッチで」

「かしこまりました~♪サンドイッチの中身はどうなさいますか~?」

「お任せで。食えるものな」

「当たり前ですよ~♪食べれないもの入れるわけ無いでしょ?ご注文は以上で宜しいですか?」

「ああ、よろしく」

「かしこまりました!店長~!コーヒーとサンドイッチ入りま~す!中身は食べられるもの~!」と彼女が厨房に向かって大声で元気に言う。すると「はいよ~!」とこちらも大声で元気に返してくる。これが、定食屋「ところてん」の良さだとオレは思う。こっちまで元気になれそうになる。

「大丈夫なの?」

「何がだ?てか仕事戻らなくていいのか?」

「だいじょぶ!だいじょぶ!話してていいってお母さんが言ってたもん」彼女の言うお母さんこそが三代目ところてん店長である。

「ふ~ん。そっか」

「話を戻すけど、もう大丈夫なの?無理してたりしないの?」

「だから何がだ?」

「えっと……「ユミ~!できたよ!持ってって!」あ、はい!」いいかけたユミだが、店長(お母さん)の呼ぶ声を聞き、厨房へ速足で行ってしまった。

と、思ったら30秒くらいで帰ってきた。早い。

「お待ちどう様。コーヒーとサンドイッチね」と言うとゆっくりと手慣れた手付きで、オレの前に料理の盛られた皿とカップを置く。

「サンキュー。じゃいただきまーす」

「またまた話を戻すけど、“イロハ”さんのこともう大丈夫なの?」オレは食事の手を止める。

「大丈夫だよ」

「……そう。ならいいんだけど」

「何で聞いたんだ?」

「それを聞くのがわからないんだけどね。当たり前でしょ?学校には来ないし、店にも来てくれないし……」

ユミは顔を朱に染めて、手をもじもじしながら言う。こういう時に思ってはいけないと思うが、可愛い。

「ユミ、お前何だか可愛いな」

「え!?ちょっ……急に何を言い出すのよぉ……本当に心配したんだからね!?」

「ハハハ、ありがとう、心配してくれて」オレがそう笑って返すと、ユミは一層顔を朱に染める。

でももオレはもう大丈夫なんだ、と思ったユキ。その顔は、悲しそうで強い意思が見られるものだった。

お読み頂ありがとうございました!

では(^_^)ノシ

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