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魔法少女☆幻想

長い間お待たせしました。

魔法少女シリーズ再開です。

ですが後数話で完結を迎えます。

どうか勇者シリーズやタガタメ共々最後までお付き合い下さい。

 あたしは舞香の想いを受けて初めて知った。

 魔法少女とは誰かの想いを受けるからこそ輝く存在なのだと。

 相克する情念がより煌めく意志を駆り立てる。

 憎しみや怒りで戦うのではない。

 変えられない苦しみや現実に、それでも愛と希望を以って対峙する。

 そう、全てを救う慈愛の意志。

 それこそが魔法少女の力の源なのだ。

 この世界に溢れる魔。

 それすらも憐れむべき哀しきもの。

 だからこの身に受け入れる。

 あるがまま、あるべきものにして。

 それが最古にして魔法少女の最終奥義。

 あたしの足元から光の方陣が多重起動し始める。

 その光に恐れ戦くものたち。

 逃げようにも光に魅入られたかのごとく体が束縛されてしまってるのだ。

 何故ならこれは全てを癒し清める浄化の魔法ではない。

 聖なる母なる根源へ強制回帰する絶対魔法なのだから。

 まるで赦しを乞うかの様に跪き頭を垂れる舞香を殺めた存在達。

 だが今この身となったあたしだから分かる。

 こいつらだって最初からこういう存在だったんじゃない。

 こいつらの根源は絶対悪。

 ただあるがだけで厭われる人々の昏き情念の総体。

 最初は他愛もないものだったのが肥大する人々の欲望に呼応するかのごとく歪められていったもの。

 元は人々を試し前へ導くシステムだったのに。

 今はアンチプログラム(対お約束)を組み込まれ人を傷付けるモノに成り果ててしまった。

 だからあたしは戻す。

 あるべき姿、あるべきシステムへ。

 大事な少女の願いを抱きながら。

「スターライト☆ラブリ~エター★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ナル!!」

 その言霊を核とし、幻想が現実を塗り潰す。

 あたしの最強にして最終魔法が完全無欠に発動し、全てを薙ぎ払った。


 

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