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魔法少女☆懸念

 襲い来るそいつらを翻弄するかのごとく、少女は華麗に舞う。

 矢継ぎ早に突き出される突撃槍の様な攻勢をギリギリの間合いで躱し、凍結魔法が付与された指先で触れてゆく。

 最初こそ猛攻を見せていたそいつらだが、時が経つにつれ自らの現状に気付いた。

 派手さはないが触れゆくパフュームの指先が確実に自らを凍てつかせ、束縛していることに。

 触れざまにパフュームが描いていたのは呪紋。

 効率的に魔力を具現化する為の呼び水であり、媒介である。

 体が氷結してゆく。

 そんな風になるまで分からないのは、おそらく痛みを感じない体だからだろう。

 だからこそ暴虐を振るえる。

 その力の行く末が、どうなるかを知らない故に。

 だが痛みとは生命の防御機構であり、危機回避能力。

 闘いに特化したとはいえ、それを失ったのは痛恨のミス。

 真の魔法少女たるパフュームの敵ではない。

「フィナーレです」

 宣告し、突き出された掌から迸る起動魔力。

 抗魔に優れた奴等とはいえ、直接身体に氷結呪紋を描かれては耐え切れない。

 体の内側から溢れ出る氷の茨に全身を貫かれたそいつらは泡沫のごとく消えてゆく。

 俺の懸念を余所に、パフュームの力は圧倒的だった。

(やはり杞憂だったのか?)

 パフュームと目が合う。

 少女は微笑む。

 どこか虚ろげに儚く。

 やはり戦いに集中し切れてない。

 というか、注意力が散漫だ。

 まるで何か重要な事に気を取られ続けているように。

 俺はそんなパフュームに声を掛けようとして、

「パフューム!」

 彼女の影から現れようとしてる新手に気付いた。

 先程個室で聞いた複数の笑い声。

 複数?

 物言わぬ奴等。

 フェイク?

 別存在?

 瞬時に様々な憶測が思い浮かぶ。

 しかし現実の俺が出来たのは、パフュームの身代わりになろうと駆けだし、

「うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

 そんな俺を庇ったパフュームが背後から串刺しになるのを見届ける事だけだった。

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