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魔法少女☆旅行(17)

 食事シーンを書くとお腹が減ります(はぁ)

 温泉で軽く汗を流した後、少し洒落た服装に着替える。

 舞香もイブニングドレス似たワンピースに大人びたメイクを施し、すっかり淑女になっていた。

「よく似合うな、舞香」

「恭介さんこそカッコイイです。どこのブランドなんですか?」

「ジョルジオアルマーニの黒ラベル……って分かんないよな?

 まあ偏屈な職人さんが手掛けてくれたものさ」

「何だか映画俳優さんみたいです……」

「おっさんを持ち上げても何も出ないぞ?

 舞香こそどこのモデルさんかと思うわ」

「またそうやってからかって……」

「いや、マジな話なんだが。舞香が後10年生まれてくるのが早かったらな~」

「早かったら……?」

「きっと放っておかなかったね。すぐに交際を申し込む」

「本当ですか!?」

「嘘を言ってどうする。ほら、話してる間に着いたぞ」

 エピナールにある展望レストラン<ラ・ヴェルデュール>。

 高原野菜をふんだんに使用したフレンチが売りの店だ。

 受付で従業員へ声を掛け、予約の旨を伝える。

「武藤様2名で御座いますね。こちらへどうぞ」

 予約をした為か待ち時間もなく個室へ通された。

「……すごい……」

 感嘆の声も上げれず、呆然とした舞香の声。

 そこには那須の全容を一望できる鏡張りのパノラマが広がっていた。

「何だか場違い過ぎて……わたし、不安です」

「何をオーバーな。ここは良心的な店だし、マナーにも煩くないから雰囲気を楽しめ」

「でも……」

「舞香も年頃なんだしさ。彼氏と来たと思えば……予行練習になるだろ?」

「彼氏……うん、そうですね! 好きな人と来たのに萎縮してたらガッカリですしね!」

 急に元気になる舞香。

 やっぱ好きな奴がいるのか……分かってたのに、ちょっとショック。

「じゃ、じゃあ……今日もお疲れ様、ということで」

 内心の動揺を隠し、運ばれてきたワインを掲げ、舞香のジュースに軽く重ねる。

「乾杯」

「乾杯です、恭介さん。今日も一日ありがとうございました。

 すご~~~~く楽しかったです♪」

 舞香の笑顔が何よりの御馳走だな。

 俺は運ばれてくる料理に驚いたり歓声を上げる舞香を見詰めながらグラスを傾けるのだった。

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