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魔法少女☆旅行(15)

 連休……欲しい(はぁ)

「先程は失礼しました……」

 キャットハウスを出て暫くした後、正気に戻ったかのようにうなだれ、頬を挟み込み何かを葛藤し、さらに顔を赤らめた後、おもむろに舞香は謝ってきた。

「ジャスト一分。夢は見れたか?」

「え?」

「気にするな。ちょっとした戯言だ」

 結構気に病む舞香を気遣い、おどけて見せる。

「それよりここのメイン、水辺のどうぶつ王国が見えてきたぞ」

 指さした先には浅瀬を模したかのような水辺の庭園が形成され、そこを自在に駆け回るペンギンやらカワウソやらが道行く人の目を楽しませていた。

「あ、こんな間近でペンギンさんを見るのは初めてです」

「普通の動物園じゃ不可能な距離だな。ん? 今からペンギンの散歩をするらしい。

 リードを持って自在に歩けるらしいけど、舞香やってみるか?」

「是非やってみたいです!」

「よし。じゃあ……すみませ~ん」

 係員に料金を支払い、一匹とリードを預かる。

「ほれ、頑張ってみ」

「結構大きいんですね……それに早い」

 恐々とリードを握る舞香。

「気をつけろよ。舞香の散歩が下手だと空を飛んで逃げるぞ」

「え!? ペンギンって空を飛べるんですか!?」

「何だ。知らなかったのか? 

 奴等、特定の周期には羽根を広げてジェットエンジンみたいに滑空するぞ」

「……嘘ですよね?」

「もちろん……嘘だ」

「恭介さん!」

「ははは。海外でもよく流される嘘の一つだよ。

 まあ実際水中ではそんな感じで泳いで餌を獲るらしいけどな」

「へ~そうなんですね。あっ……ちょっと待って! あ、こら~」

 リードを振り回され、悪戦苦闘しながら散歩する舞香。

 俺はそんな舞香の姿に微笑みながらデジカメに思い出を刻む。

 



 こうして動物王国を堪能した俺達は軽食を摂った後、次なる目的地へ向かうのだった。


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