魔法少女☆旅行(13)
月初めは修羅場です(はぁ)
那須どうぶつ王国は東京ドーム約10倍の広大な敷地に2つのゾーンがあり、その中を世界から集まった500頭以上の動物たちが暮らしている事を売りにしてるらしい。
動物達も今流行りのアルパカだけでなく定番の馬や牛・猫に犬・ペンギン・ビーバー・カピバラ等たくさんの動物たちがいるようだ。
ゲートの前でパスポートを購入しながら、俺はパンフを片手に舞香に説明した。
「すごく広いとこなんですね~」
「歩いて回るのは流石に疲れるらしいからな。
王国内のゾーン移動はバスが出てるらしい」
連休の為か、徐々に混み始めた周囲を見ながら俺は言った。
「さて、何処から回る? 舞香の好みに合わせるぞ」
「あ、じゃあ……わたし、猫さんのいるキャットハウスから見てみたいです!」
「舞香は猫好きか。確かに舞香も猫っぽいからな」
「え~。どういう意味ですか?」
「主に気分屋なとこ。す~ぐ機嫌変わるしな」
「うぅ……それはそのぅ~……否定はしませんけど……」
少しは自覚があるらしい。
「でもこう、信頼できる人に甘えたいというか……
傍にいると、まったりして安心できるというか……」
「おーい、舞香さん?」
「はっ! えっとその……とにかくわたし、猫好きなんです!!
一緒に見に行きたいんです!!」
可愛い顔を真っ赤にして抗議する舞香。
「はいはい。分かってるって。本格的に混んでこない内に行こうか?」
と手を握ろうとしたら、
「はい!」
と腕に抱きつかれた。
最近舞香とこうするのが普通になってきているのが怖い。
(スキンシップは程々にしないとな……舞香も年頃の娘なんだし)
そう思いつつも、嬉しそうに王国内を共に歩き、道行く先にいる動物に相好を崩す舞香の顔を見ては強く言えない自分がいた。




