魔法少女☆旅行(12)
もう一つのシリーズ「タガタメ」も良かったら読んでくださいな(はぁ)
軽く身支度を整えた後、舞香と共に本館へ移動する。
エピナールの朝御飯はバイキング形式になる。
大広間に所狭しと並んだ料理の数々が朝から食欲を誘う。
焼き立てのパン(アップルパイやクロワッサンなど多岐に渡る)。
お粥(好きな具材をトッピング可能)。
飲茶(出来立てを各自好きなだけ)。
おかず(焼き魚や卵焼きなどの代表的な和風物から、ボイルしたウインナーや各種フライ、ポトフなど洋風物まで幅広く)。
飲み物(牧場で搾りたての牛乳やフレッシュジュース、煎れたてのコーヒーなど)。
例を挙げればキリがない。
俺は要領よく品物を取ると指定されたテーブルに着き、生来の優柔不断さを充分に発揮して右往左往する舞香の姿にそっと微笑むのだった。
「うう~美味しかったけど迷いました。
他のも食べてみたかったのに」
「まあ明日以降も機会があるさ。今の内に検討をしとけばいい」
名残惜しそうに朝食会場を去る舞香に、俺は苦笑しながら告げる。
「さて今日は天気もいいことだし、少し外を歩いてみるか?」
「はい。恭介さんのお勧めはありますか?」
「どうぶつ王国とかどうだろ?
舞香、動物と触れ合うの好きだろ」
「あっ! すごくいいかも」
「じゃあ午前中はそこな。午後はちょっといい感じのとこ案内するわ」
「はい! 今から楽しみです♪」
朝の憂鬱さはどこへ行ったのやら。
すっかり元気な舞香を伴い、俺達は朝日の眩しい那須へと出掛けるのだった。




