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魔法少女※回想(3)

「恭介さん?」

 ロビーで待っていた恭介さんに声を掛けるも、わたしを見上げたまま反応がない。

 やっぱり背伸びし過ぎたのかな?

 それとも少しはドキドキしてくれたのかな?

 夕食会場へ向かう恭介さんの腕を抱きながら、わたしもドキドキしてた。

(今だけは……恋人に見えないかな……)

 映画俳優の様に渋い恭介さんの横顔を見上げながらわたしは思った。



 バスを降り、恭介さんにエスコートされて辿り着いた場所。

 水上レストラン「フォンテイーヌ」

 入口で頭を下げる従業員さんに、慌ててわたしも挨拶をしながら恭介さんの後を追う。

 螺旋階段を降りたその先は、湖を一望できるライトアップされた幻想的な風景が広がっていた。

 凄過ぎて言葉が出ない。

 普段ファーストフードかファミレスくらいしか行かないわたしにとって、この雰囲気は別世界だ。

 そして改めて恭介さんが「オトナのヒト」なんだと実感させられる。

 緊張に身体が固まる。

 幼い自分が恥ずかしくなった。

(やっぱりわたしじゃ、相応しくないのかな……)

 そんなわたしを心配したのか恭介さんが声を掛けてきてくれた。

「凄くアダルトで似合ってるぞ。

 さっき声を掛けられた時、正直見惚れてた」

(ちゃんと意識しててくれた! 嬉しい♪)

 そんな言葉で幸せになるわたしは本当に単純。

 やっと恭介さんに笑顔を返し、乾杯できた。


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