表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/80

魔法少女☆旅行(10)

 やっと初日が終了です(はぁ)

 送迎バスを降りた後、今だクタクタの舞香を背負いマンションの部屋目掛け歩き出す。

 都会にいる時は気付かないが、星空が綺麗だった。

 喧騒を離れ高原の澄んだ空気をゆっくり吸い込む。

(こういうのも悪くないな……)

 本館とマンションを結ぶ庭園を歩きながら俺は思った。

「ねえーひょうすけはん」

「何だ、酔っ払い」

「きょうはすごくたのしかったれす」

「そうか。それは良かった」

「あのれすね」

「ん?」

「わらし、ず~~~~~~っとひょうすけはんのことすきらったんれすよ?」

「そうなのか?」

「はい。だからいつかおよめはんにしてくらさいね?」

「ああ、舞香が大人になったらな」

「む~(>、<)わらし、もうおとなれす。あかちゃんだってうめまふもん」

「子供が何を言ってんだか。俺から見ればまだまだ子供だよ」

「まいかはおとなれふ! えらいひとにはそれがわからないのれふ!」

「いい大人の女性ってのは、酔っぱらって男に背負われたら抱き締めながら寝るもんだぞ?」

「ほんろーれふか? じゃあまいかもおとなのおんなになりま~ふ。

 おやふみなさ~い、ひょうすけはん。だいすきれふ」

 言うだけ言うと幸せそうに涎を零し寝入る舞香。

「まだまだ子供だよ、可愛いお姫様」

 俺は舞香がずり落ちない様に背負い直すと、マンションの扉を開け寝室に舞香を横たえるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ