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魔法少女☆旅行(6)

 デザートはコンビニスイーツが最近のブームです(はぁ)

 本館一階湯処

「じゃあ舞香、後でな。先に上がった方がロビーで待つという事で」

「はい、少しゆっくりするのでお待たせしちゃうかも」

「気にすんな。女の身支度は時間が掛かるしな。

 あんまり遅い時はロビーでコーヒーでも飲んでるさ」

「ありがとうございます。それじゃ、後程」

 頭を下げる舞香に片手を上げると、男用暖簾を上げ湯に入る。

 ここは天然温泉だが湯質がよく、関節炎や筋肉痛などによく効く。

 この前の無理が完全に癒えてない今の俺には嬉しい効能だ。

 アメニティも充実してるのも売りの一つだろう。

 体を洗う石鹸一つ取っても「黒炭」「オレンジ」「馬油」「柿渋」「コラーゲン」「お茶」と6つあり悩むくらいである。

(そういや~舞香には言ってなかったな)

 アメニティの多さに困惑するに違いない。

 決断力がある様に見えて優柔不断な舞香の悩む姿を思い浮かべ、俺は檜風呂に浸かりながら体を伸ばすのだった。



 本館一階ロビー

「お待たせしちゃいましたか?」

「うん? いや、丁度一服してたとこだ」

 新聞を畳み、コーヒーを飲み干す。

 舞香を見やると同時、俺は驚いた。

 シックな黒のワンピースに薄いカーディガンを纏い、大人っぽいメイクをした舞香。

 我が娘ながら少し見蕩れてしまった。

「? 恭介さん?」

「あ、ああ。

 え~っと……温泉どうだった?」

 内心の動揺を隠す様に尋ねてみた。

「すごい気持ち良かったです! あと、アメニティの多さに迷ってしまって……。

 結局石鹸を選ぶのに5分も掛かっちゃいました」

 想像通りの舞香の言葉に俺は苦笑する。

「む~何ですか、恭介さん?」

「いや、何でも。さてそろそろ夕食の時間だ。行くとするか」

「はい」

 俺は舞香をエスコートすべく立ち上がる。

 舞香は嬉しそうに腕を絡めてきた。

 周囲の視線が少し痛い。

 仲の良い親子と思ってもらえれば幸いだが……舞香が綺麗過ぎるからな。

 俺は若干の頭痛を堪えながらも上機嫌の舞香を伴い歩き出すのだった。

 

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